おれ的わたし的2012ベスト | ||
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・Tomato n'Pine / PS4U 商業音楽は、これ程までの高みに到達しえるのだというモデルケースであり、最高のポップミュージック。 隅々にまで配慮が行き届いたサウンドプロダクションは、聴いていて溜息が出るほどです。 ・田我流 / B級映画のように2 頭からお尻まで濃密に田我流のエモーションが詰め込まれた濃密な傑作。 時にディープに、時にアッパーに物語られる田我流の世界に圧倒されました。 ・cero / My Lost City 雑食エキゾチックな音色と、生き生きと踊る言葉と、豊富なアイデア。 これらを駆使して、「都市が水没した未来都市」というパラレルワールドを描き出す異色作。 本作でceroは「東京のユニークなバンド」から「日本が誇るバンド」へと変貌を遂げたと思っています。 ・PUNPEE / Movie On The Sunday PSGのP担当、DJやラッパーとして精力的に活動するPUNPEEの実質的なソロ1st作。 ヒップホップの熱心なリスナー以外にも広くアピールできるポテンシャルを持った快作です。 ・七尾旅人 / リトルメロディ この作品が2012年リリースだなんて、ちょっと実感が沸きません。 もう何十年も前から聴かれ続けてきて、今後何十年も聴かれ続けるような風格がありますから。 ・(((さらうんど))) / (((さらうんど))) 鴨田潤とトラックボーイズが本気でポップミュージックのてっぺんを獲りに来た意欲作。 「タイムリープでつかまえて」→「冬の刹那」へと続く流れは何回聴いても胸が締め付けられます。 何かの弾みで、紅白に出るぐらいのレベルで売れれば良いのに。 ・PR0P0SE / PR0P0SE 2012年の最後に届けられた、7曲30分の宝箱のようなEP。 どの曲もキラキラしていて、メロウで、そして気持ちよく踊れます。 メンバー2人のラップのバランスも絶妙。これが無料だなんて。 →http://maltinerecords.cs8.biz ・5lack / 情 こちらも無料で公開されている5lackのEP。 聴いているだけで「持っていかれる」ような久石譲の旋律のループと、呪文のように響く5lackのフロウ。 本作をイヤフォンで聴いていて何度も意識を彼岸に持っていかれそうになりました。 →http://jprap.com ・doit science / Information ダーティー・プロジェクターズを思わせる異形のロックバンド。熊本の秘宝。 体温が無いかのような音像と、奇妙な楽曲の数々に魅了されました。ライブも素晴らしかった。 ・キエるマキュウ / Hakoniwa 猥雑で下品でいかがわしくて不良っぽくて、そしてめちゃくちゃ格好良い。 マキュウならではの濃厚なヒップホップを存分に堪能できる充実作。 |
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■2012年以前にリリースされた作品で、よく聴いた音楽 ・Simi Lab / Page1 : ANATOMY OF INSANE 2012年に入って初めて聴いたので(DCPRGきっかけ)。 ・オノマトペ大臣 / 街の踊り 2012年に入って初めて聴いたので(水星きっかけ)。 →http://maltinerecords.cs8.biz |
■今年のこの1曲
・サイプレス上野とロベルト吉野 / YOKOHAMA AWESOME6
スペシャルアザーズが演奏するアフロ・ビートに乗せて展開される超アッパーな1曲。
サ上とロ吉はライブも楽しいけれど、音源も緻密に作りこまれていて非常に魅力的。
・YUKI / 坂道のメロディ
菅野よう子の熟練の手腕が光る一大ポップソング。
疾走感に満ちたスケール感の大きい演奏と、それを自在に乗りこなすYUKIの歌唱が見事。
・マリリンモンローズ / サイレントヒル
BlurやPavementを思わせる東京の4人組バンドの曲。
ローファイなギターサウンドで描かれる切ない情景が、堪らなく良いのです。
「水星」、「ゆれる」、「踊る理由」辺りは、もう今さら挙げるまでもないだろうということで割愛。
■ライブ、イベント等々で良かったもの ・小沢健二『東京の街が奏でる』第8夜 ライブを観た時の感想 → http://d.hatena.ne.jp/muteit/20120406/1333680918 ・新木場ジャンボリー 生まれて初めてスチャダラパーと小沢健二による「今夜はブギーバック」を観ることができました。 それだけでもう2012年は最高の年だったと言ってしまいたいぐらいです。 ・岡村靖幸のライブ SHIBUYA-AXでのワンマン、スタジオコーストでのかまってちゃんとの2マン、そしてRSR。 2012年は岡村靖幸のライブを3回観ることができたのですが、そのいずれもが素晴らしかったです。 バンドの演奏のグルーヴ感も、岡村ちゃん本人のコンディションもどんどんクオリティが上がっていて、 「今が岡村ちゃんの最盛期!」と断言してしまいたいほど。 |
■音楽以外のベスト10
幕内力士のベスト10を挙げてみます。
強さだけじゃなく、「観ていて目が離せない。面白い」という観点で選んでいます。
・松鳳山 裕也
殺気に満ちた押し相撲の魅力が冴え渡る一年でした。面構えもふてぶてしくて最高!
・旭天鵬 勝
まさかの優勝→13連敗→2場所続けて優勝争い、という極端さで場所を大いに盛り上げてくれました。
間違いなく2012年の大相撲界の主役。
・舛ノ山 大晴
心臓に持病を抱えて、長時間の運動ができないというハンデを抱えながら幕内上位で活躍する驚異の関取。
一瞬で勝負を決める殺気に満ちた取り口には心を打たれずにいられません。
・千代大龍 秀政
新入幕当初は邪道の引き相撲で勝ち星を重ねるというヒールっぷりを魅せてくれたニューフェイス。
2012年後半は正攻法のパワフルな取り口も板についてきました。頼もしいけど、もっと邪道っぷりも観たい!
・勢 翔太
西原理恵子デザインによる高須院長のイラストという強烈な化粧まわしで土俵に上がる角界きっての美男子。
とにかくマスクが良い彼が幕内に定着してくれれば相撲人気も上がるのではないかと期待しています。
・日馬富士 公平
7月場所、9月場所の「何としてでも勝つ。誰が相手でもねじ伏せる」という鬼のような気迫は圧倒的でした。
それだけに11月場所後半の5連敗という失態が惜しまれるところ。
・旭日松 広太
土俵にあがれば異常な量の塩をばらまき、土俵を降りれば異常に達者なトークを披露する天下のお調子者。
土俵生活のみならず、引退後は舞の海枠を脅かす存在になるのかという点も含めて気になる存在です。
・豊響 隆太
「平成の猛牛」の異名を取る突撃屋。5月場所白鵬戦での涙の金星は忘れられません。
しかし最近は火を噴くような電車道での勝利があまり観られないのが寂しいところ。
・安美錦 竜児
強烈な立ち会いと老練な業で土俵を沸かせてくれる不屈のベテラン。
どこか飄々としたクールな立ち居振る舞いも魅力的。
・稀勢の里 寛
おれ達の大関稀勢の里。強い時は魔法のように鮮やかに勝ち星をあげる稀勢の里。
それなのに、何故かいつも変なタイミングで失速して優勝に恵まれない稀勢の里。
2013年は横綱になってほしいとまでは言いません。せめて、一度ぐらいは優勝を…。
■自己紹介
Twitterやブログでグダグダやってます。
猫と音楽と映画と漫画と相撲が好きです。
■2012年はどんな年?
ITエンジニアから事務職員に転職しました。
あと、岡村靖幸の再発盤ライナーノーツ公募に応募して採用されたりしてました。