おれ的わたし的2009ベスト | ||
■お名前
Tokyo African
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1.遠藤賢司 /君にふにゃふにゃ エンケン至上最高傑作だと思う。ここには激しさや哀しさ、喜びや愛しさといったエンケンさんの今の感情がすべてつまっている。 こういう歌を聴くと、生半可な生き方はできないなぁと勇気をもらえる。 2.The Ovations /Hooked On A Feeling / Having A Party 何の予備知識もなく聴いたが、思いのほか良かった。 サム・クックをこよなく愛する歌い手で、サム・クックよりメロウで聴いていて心地よい気分になれます。 3.3chairs /Spectrum 一見単純な音楽がどうしてこうも心にしみるのか、考えてもわかりませんでした。 わからなくても感じることはできる。彼らの音楽を聴くと感じることの重要性を思い出せます。 4.100s /世界のフラワーロード 地元の商店街から世界を見るというコンセプトのアルバム。それはつまり世界を均一にして身近なものにしようとする愚かな思想への挑戦でもある。 これは中村一義のファーストアルバム『金字塔』のなかで「現実的な見方を持っても夢は見れる」と歌ったことと同じだと思う。 そういう意味でこのアルバムは中村一義にとって原点回帰であり、それをバンドとして達成させて、しかもポップに仕上げたことに感動を覚えました。 5.クボタタケシ /ミックスシーディー 日本語の曲シバリ。前半のラテン系から後半のゆるいレゲエ調へという流れが自然で気持ちいい。 個人的には「関白宣言」から「デイ・ドリーム・ビリーバー」につながるところが涙もの。 6.薩摩琵琶・友吉鶴心 /『城壁のハムレット』(DVD) 薩摩琵琶のなんともいえないゆがんだ音を堪能できる。そして友吉鶴心さんのソウルフルな声も。 こういうものを音楽として楽しめる日本は本当にすごいと思う。 あとはより多くの音楽好きな人がそのことに気付いてくれればと思います。 7.Salif Keita /La difference アコースティックな雰囲気が聴いていて心地よい。女性のコーラスとサリフのボーカルの絡みも良い。 アフリカ音楽の豊穣と成熟を感じます。 8.ネタンダーズ /衝動 清志郎を感じさせる楽曲がいくつかあり、そこには塚本さんならではのやさしさとギタリストとしてのこだわりが感じられ、聴けば聴くほど味わい深いです。 9.PILI-PILI /MOPEPE 独自のアフリカ音楽探求に命をかけた奥田薫氏の遺作。しゃがれたボーカルとリズムそして歌詞が心に突き刺さる。 10.Sly Mongoose /Mystic Daddy 一見暗い楽曲が多い。しかし3chairsと同じようになぜだか心にしみる。 次点 クボタタケシ /NEO CLASSICS 3 曽我部恵一バンド /ハピネス! 吾妻光良&The Swinging Boppers /Sweatin' Ballroom 湯浅湾 /港 |
■2009年にリリースされた作品以外で、よく聴いた音楽
Salif Keita /Folon
Howlin'Wolf Muddy Waters BoDiddley /The Super Super Blues Band
Professor Longhair /Rock'N'Roll Gumbo
Alain Jean-marie /Beguine Reflections
あきれたぼういず /地球の上に朝が来る
Early Times Strings Band /Break Time
スナガワマサカズ /Funky Peace
仙波清彦 /SEMBA
豊竹呂大夫 鶴澤清治 /道行初音の旅
岡大介 小林寛明 /かんからそんぐ
phonolite /Still crazy
ピラニアンズ /ライブ(復活中)
夜のストレンジャーズ /Beautiful Life
忌野清志郎+Booker.T&The MG's /Have Mercy!
Jonatan Richman /I,Jonathan
あと、今年はi-podにbassというフォルダを作って、好きなベーシストを集めてよく聞いていたので、よく聞いたベーシストベスト10を挙げます。
1.リチャード・デイビス(ボ・ディドリ、ヴァン・モリソンなど)
2.リロイ・ヴィネガー(ソニー・ロリンズ、レス・マッキャンなど)
3.ウィルバー・ウェアー
4.ジェームス・ジェマーソン(モータウン)
5.ジェリー・ジェモット(アレサフランクリンなど)
6.ジョージ・ポーター・Jr(ミーターズなど)
7.水谷浩章(phonoliteなど)
8.笹沼位吉(クールスプーン、スライマングースなど)
9.ナベちゃん(じゃがたら、トマトス)
10.ナスノミツル(アルタードステイツ、ウンベルティポ)
■あなたの「今年のこの1曲」は?
ハンバートハンバート /待ち合わせ
忌野清志郎 /Oh!RADIO
七尾旅人 やけのはら /Rollin'Rollin'
Eli "Paperboy" Red & The True Loves /Stake your Claim
Eliは今年のフジの自分的ベストアクト。清志郎のトリビュートライブもあったけど、Eliのほうに清志郎の影を感じた。
Eliも昔のソウルやブルースが好きで好きでたまらないんだろうなぁ。これからが楽しみ。
■ライブ、イベント等々で良かったもの
一月歌舞伎 鷺娘 @歌舞伎座
一月歌舞伎 象引 @国立劇場
ROSE RECORDS presents トキメキNights Vol.2 @UNIT(2/1)
ウォッチング・ザ・スカイ @上野公園(4/4)
四月歌舞伎 伽羅先代萩 @歌舞伎座
ROSE RECORDS presents トキメキNights Vol.4@リキッド(4/11)
青山ロックンロールショー(5/9)
七月歌舞伎 天守物語 @歌舞伎座
トキメキ・トゥナイト@ぱちか村(7/4)
neco眠る @所沢航空記念公園 野外ステージ(7/12)
フジロックフェスティバル @苗場(7/24〜26)
九月歌舞伎 時今也桔梗旗揚 @歌舞伎座
遠藤賢司 第2回純音楽祭り @クアトロ(9/19,20)
曽我部恵一BAND presents ROCK SONGS @クアトロ(10/21)
十二月歌舞伎 野崎村 @歌舞伎座
年末ソウルフラワー祭 @リキッド(12/12)
■音楽以外で良かったもの
漫画
・ふたつのスピカ完結
この漫画で何度泣いたかわからない。夢は自分の思い描いたようには叶わないかもしれないけど、
自分にあった別の方法で、最初の夢に近づくことはできる、というう事を見事に描ききってると思う。
・のだめカンタービレ完結
最後のシュトレゼーマンの「でも、よかったね、ふたりとも。ちゃんと分けて、ひとつになった。」というせりふが
この漫画の描きたかったことをあらわしてると思う。
音楽を通しての二人の成長。それはクラシックバレエを通しての二人の成長を描いた「アラベスク」(山岸凉子)と通じるものを感じる。
本
・橋本治 /明日は昨日の風が吹く
・橋本治 /巡礼
■自己紹介
去年に続き2回目の投稿です。
ソウル、ブルース、アフリカ音楽、歌舞伎、人形浄瑠璃が好きな28歳です。
金銭的問題から、今年はじめてCDレンタル屋ジャニスを多用するようになりました。
■2009年はどんな年?
美空ひばりや手塚治虫が亡くなった1989年から20年。
まさか清志郎が亡くなってしまうとは。
自分の人生に影響を与えてくれた人の死は初めてのことだったので、しばらく呆然としていました。
いまはただ、自信を持って清志郎を好きだと言えるよう、自分の人生をがんばって生きるだけだと思っています。
清志郎が、オーティスに負けない歌を聞かせてくれたように。
過去投稿 2008