おれ的わたし的2009ベスト | ||
■お名前
エリカワ@ディスクユニオン・ラテンブラジル・フロア
http://blog-shinjuku-latin.diskunion.net/
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1. DANIEL DREXLER / MICROMUNDO ホルヘ・ドレクスレルの弟、ダニエル4TH。メロ、声、楽曲どれも高水準。 さりげなくカンドンベ的なリズムを取り入れたりと抜け目がない。 ドカンとした衝撃はなかったのですが、ふと聴きたくなるという意味で実は結構はまっていたようです。 2. ACA SECA TRIO / VENTANAS ぎりぎり間に合いました。カルロス・アギーレ、ホルヘ・ファンデルモーレからマテオまでをカバーした新録アルバムの密度はもちろん、 ペドロ・アスナール、モノ・フォンタナまでが参加するDVDがまた凄い。 成熟しきったシーンを切り取ったかのような、熱いエネルギーが伝わってくる一枚。 3. ANDRES BEEUWSAERT / DOS RIOS アカ・セカのキーボード兼ヴォーカル、ベエウサエルトによる室内楽的なソロ。 4. PUENTE CELESTE / CANCIONES エドガルド・カルドーソとの組み合わせで飛躍的にPOPになりつつ、本来持っていたフォルクローレ/タンゴ再構築的な要素もぶれない。 誰もが認める最高傑作では?とかいいつつ、実はコレ聴いてから過去の作品も焦って買い集めたのですが。 5. CALIMA / TIERRA ラテン+フラメンコなルンバ・カタラーナは新鮮でした。さらにいえばブラジルならサンバよりもマラカトゥ、 カリブならカリプソやレゲエよりもコンパやガリフナ。他にもアフロ・コロンビア、アフロ・ペルー、そしてカンドンベなど。 ミュージック・マガジンを拠点とするワールド・ミュージック業界の流行よりも、 マヌ・チャオ以降の感性を持つ若い人たちが面白がっている音楽のほうに共感できることが多い。 6. MARIA BETHANIA / ENCANTERIA マリア・ベターニアの新譜は2枚あるうち、バイーア産サンバ・ヂ・ホーダな本作。 生きていることと同じで、所与の音楽であり、それゆえに親しみやすく、安寧があり、偉大。ただただ受け止めました。 7. FRED MARTINS / GUANABARA 正しくカテゴライズすればMPBなのだろうが、僕にとってはこれぞボサノヴァといった作品。 凛とした美意識によって抑制されたミニマムなブラジル音楽。 8. CALLE REAL / ME LO GANE ここぞ!という時の店頭演奏で盛り上げてもらった、本年のティンバNO.1。理屈抜きに最高です。 9. V.A. / GILLES PETERSON PRESENTS HAVANA CULTURA 現在のキューバ一流ミュージシャンによる演奏を収めた新録サイドが素晴らしい。 ジャイルスのような外部プロデューサーが入ることで、キューバのミュージシャンの凄さをきっちり伝えることが出来ている。 10. キウイとパパイヤ、マンゴーズ / トロピカル・ジャポネスク 子供から大人まで楽しめる、正しい日本の大衆音楽。 日本語のフォホーなんて子供が好みそうじゃないですか?マンボとかサンバを取り入れたJ-POPがもっと流行してほしい。 エゴ・ラッピンとか感覚的には近いと思うのだが。 ※順不同 次点 <SAMBA> 1. LEANDRO SAPUCAHY / CANTANDO ROBERTO RIBEIRO 2. DIOGO NOGUEIRA / TO FAZENDO A MINHA PARTE 3. MOYSEIS MARQUES / FASES DO CORACAO →断然これ!というのがなかったので敢えて全部外しました。 去年のマリア・ヒタDVDが強烈過ぎたのかも。無骨で確かな1が一番。レパートリーもイイ。 <MPB/その他BRASIL> 4. DANI TURCHETO / SOBREMESA サンバ・ホッキではダントツ。 5. FABIO TORRES / PRA ESQUECER DAS COISAS UTEIS ジャズ系ミュージシャンが曲ごとにヴォーカルを迎えた作品。 彼と周辺の面々が参加することで、そのアルバムの色を決められるような存在になりつつある。 エリス全盛期のC.C.マリアーノのようになって欲しい。 6. COMADRE FULOZINHA / VOU VOLTAR ANDANDO 今年のペルナンブーコものとしては内容抜群。思い入れも強いが、 マシエル・サルーやチネー周辺ほどのエネルギーを感じないのも事実。 <CUBA/LATIN> 7. ALEXIS BOSCH / ROUND TUMBAO キューバの気鋭ピアニスト・リーダー作。都会っぽいアレンジがクール。 8. YUMURI Y SUS HERMANOS / CUBANO CUBANO 本家キューバン・サルサ。ライブがすごく良かったのだが、このアルバムのメンバーで来日だったら更に最高だった。 |
■2008年にリリースされた作品以外で、よく聴いた音楽
1. ILLYA KURIYAKI / KURYAKISTAN
スピネッタ息子によるアダルト&メロウなアーバン・ファンク。下品かつ上品なラテンの色気が凄い。
2. ACADEMIA DA BERLINDA / ACADEMIA DA BERLINDA
ペルナンブーコの若手によるラテン・ミクスチャー。クンビア、マラカトゥ、ブレーガまでを
演奏するもアレンジがセンスよく、繰り返しの鑑賞に堪える作品。
3. V.A. / JACKSON DO PANDEIRO REVISTO E SAMPLEADO
自己表現の手段としての音楽は終わりを告げ、予備知識なしに聴く人を楽しませるような芸人魂こそ21世紀のキーワード。
ブラジルのアーティストがいかにそういう気持ちを持っているかを知らしめてくれるトリビュート盤。
4. V.A. / RUMBA ROCK 70
フランコ、ロシュローら第2世代にとっては爛熟期でありパパ・ウェンバらにとっては黎明期。
つまるところリンガラの最盛期!良曲のみの2枚組コンピ。
5. BLIND BLAKE / BAHAMIAN SONGS
バハミアン・カリプソ名作。夏はよく癒されました。
6. ORCHESTRA BAOBAB / MADE IN DAKAR
07年作だがベンベヤ・カバーのM3を繰り返し聴いた。近年屈指のアフリカン傑作でしょう。
7. BEMBEYA JAZZ NATIONAL / SYLIPHONE YEARS
そのベンベヤのベスト音源。リンガラよりもモダンかつスタイリッシュなギネアンPOPSの凄さは、ラテン音楽を聴けば聴くほど理解できた。
と、ここまでは今年耳の変化で再発見組。
8. MARIA RITA / SAMBA MEU
9. NOVOS BAIANOS / PRAGA DE BAIANO
10. JOAO GILBERTO / JOAO GILBERTO (1973)
しばらく聴かないと欠乏症に陥るオールタイム・ベスト。
■今年のこの1曲
MARIA RITA E GILBERTO GIL / AMOR ATE O FIM
ジルベルト・ジルのライブ盤に客演したマリア・ヒタが、母エリス・レジーナの名演で
知られるジル曲「AMOR ATE O FIM」を歌う。こみ上げるものがありました。
■ライブ、イベント等々で良かったもの
PAULA LIMA
YUMURI Y SUS HERMANOS
HUGO FATTORUSO
CHUCHO VALDES QUARTETO
GUILEHERMO UNDERSON
■音楽以外で良かったもの
テレビ>モヤさま
映画>ポン・ジュノ、パク・チャヌク作品
小説>吉田修一諸作品
飲食>チャーハン、カルディのドライトマト
衣類>無印の「ワキ立体パターン吸汗速乾深Vネックシャツ・2枚組」白
旅行>インドネシア
■2009年はどんな年?
毎週の新譜入荷にキャッキャとしていたら1年終わってしまったという感じ。
よく聴いた音楽はラテン・ブラジル・アフリカばかりだし、プライベートも良かった事はインドネシア旅行くらいなので、どうやら仕事にはまっていたようです。
総じて今年もイイ音楽、変な音楽、イイ人間、変な人間にたくさんめぐり会えた楽しい一年だったといえるでしょう。
初投稿ヽ(´ー`)ノ