おれ的わたし的2012ベスト | ||
■お名前
わっきー
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・昆虫キッズ /こおったゆめをとかすように 秋以降かなりの回数聴いてきましたがいまだに自分の中でどこが具体的に良いのかイマイチうまく説明できない本作。 ただ、良い音楽を聴く気持ちよさ、というシンプルな快感を今年最も与えてくれた作品であることは間違いありません。 だって、聴いてると自然とニヤけてくるんだもの。 ・チッツ /おはよう ナンセンスであほ丸出し(褒め言葉)という点ではオシリペンペンズをも凌駕してそうな4人組。 疾走感のあるロックナンバーから歌謡曲調やディスコ調の曲まで統一感のかけらもない内容ですが、 何気にどの曲もシンプルながらキャッチーで耳に残るメロディーなのが心憎い。 そして抜群の安定感を誇るヴォーカルのトホホっぷり。こんな音楽を10年やってきたってだけでもう愛せずにはいられません。 今まで知らなかった自分が情けない!もったいない! ・ヒャダイン /20112012 ももクロ仕事での曲をいくつか聴いたあたりからピチカート、というより小西康陽のセンスを隔世遺伝的に受け継いだプロデューサーだな と思っていたんですが、本作1曲目のナレーションによるとホントにピチカートマニアだったそうで納得いきました。 一方で、音楽的ルーツがどこなのかとかネタ元がどうとか関係なく一気に聴かせるこの勢いが、かつての渋谷系とは一線を画していてなんだか今っぽい。 また、ギミック過多でツッコミどころだったり弾幕が見えそうなフレーズが随所に入っているあたりはニコ動で名をはせたこの人らしいさすがの芸風ですね。 あと、おそらく「ヒャダインのじょーじょーゆーじょー」のPVありきでももクロとこの曲でコラボしているあたり、 Zがつく前のももいろクローバーから好きだった僕にはグッときました。これは本当に熱いゆーじょー! ・Frank Ocean /channel ORANGE OFWGKTA周辺は無料DLのミックステープを聴く程度でそこまで興味があるわけではありませんでしたが、 この人の作品を聴いたときのインパクトはここ何年かで一番大きかったかも。 普段はメインストリームのR&Bはほぼ聴かないのでトレンドなんかは全然わかりませんが、 この人の作品はR&Bとかブラックミュージックという括りを超えてアピールできるポップさを持っていると思います。 むしろあんまりブラックミュージックぽくないというか、単にSSWとして聴いても普通にめちゃくちゃ良い。 ・Flying Lotus /Until The Quiet Comes 無限に広がる大宇宙!そんないつぞやのフレーズが自然と出てきてしまう壮大かつ極上のサウンドスケープ。 すごくコンセプチュアルでトータル感のある作品ですが、一部の隙なく世界観を作り上げたという印象はなく、 それ故聴き手もすっと音世界に浸ることができるのでついついリピートリピートで延々と聴いてしまうんですよね。 深夜の静かな時間帯、近所迷惑にならない程度に気持ち大きめの音で聴きたい作品です。 ・The Gaslamp Killer /Breakthrough Low End TheoryのコンピやGonjasufiのアルバムでの仕事が大好きで、ずっと心待ちにしていた単独名義での作品。 ザラついたビートや時折切り込んでくるスクラッチはまさしくヒップホップでありながら、同時にその上を飛び交う不穏な電子音やシタールの響きには 60年代のロックやフォークと同様の濃密なサイケデリック感覚があって、その両者が混然一体となったトラックの中毒性は言わずもがな。 そりゃ最高ですよ! ・The Orb Featuring Lee Scratch Perry /Orbserver In The Star House ちょっとこれは反則のコラボですよね。いいに決まってる。お互い身を置く場所は違えど目指すところは同じということなのか、 長年一緒に活動してきたかのような息の合いっぷりに脱帽。共演とはまったく次元の違う、真のコラボレーションというものを見た気がしました。 ある程度テクノ寄りのトラックを予想していたので、意外とダブ寄りでいい感じに煙たい仕上がりだったのも個人的にストライクでした。 ・アニス&ラカンカ /Aniss and Lacanca with the Chill Hearts 埋火の見汐麻衣とmmmによるフォークデュオの初作。 ニュージャージー出身の姉妹デュオというコンセプトがあるそうで、確かにそんな感じの素朴な歌が並んでいます。 個人的には見汐さん絡みの作品って時点で買いだったんですが、本作は二人のハーモニーが大きな聴き所。 二人が好きなのであろう数々のミュージシャンの名前を挙げて"you're cool"と歌っているあたりは、 ホントに音楽が好きな姉妹がギターを手に仲良く歌っている様子が目に浮かぶよう。 しかも挙げられているのがベルベット・アンダーグラウンド、ニック・ドレイク、ニール・ヤング、さらにはギャラクシー500にキャット・パワーだったりと、 僕個人としても好きなミュージシャンが数多く入ってるのがなんだかうれしかったりして。 ・双葉双一 /現代の神話T/modern mystics volume1 この人の、いわゆる草食系男子と言われそうな内気で湿っぽい歌にはいつの間にか指に刺さっているトゲのようなほのかな毒が含まれていて、 そういう歌世界ももちろん大きな魅力。でも、この人の歌はアクが強いという前に、超が付いてもいいぐらいにど真ん中のフォークなんですよね。 僕はそこがすごく好きなんです。 この人を指して京都のボブ・ディランなんて言っていた時期もありましたが、これって大げさでもなんでもなくて、 曲だけ聴けばエレキを持つ前のディランと印象が近いのは確か。 そして、それが今までで一番実感できたのが完全に弾き語りのみで作り上げられた本作だと思います。 ・Snoop Dogg & Wiz Khalifa /Mac And Devin Go To High School マ○ファナ万歳な映画のサントラ。 まあコンセプトはともかく…しかしコンセプトのおかげとも言えるのか、二人のラップがすごくリラックしていてメロウなトラックとも相まって いい意味でゆるい仕上がり。個人的にスヌープ絡みでは彼の1st以来の大当たりでした。 次点 渚ようこ /ゴールデン歌謡・第1集 さすらいのギター 大西ユカリ /直撃!!韓流婦人拳 (韓国盤) わすれろ草 /みみくりげ 踊ってばかりの国 /Flower Tenniscoats /All Aboard! |
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■2012年以前にリリースされた作品で、よく聴いた音楽 ・Main Source /Breaking Atoms ・The Pharcyde /Bizarre Ride U The Pharcyde ・Snoop Doggy Dogg /Doggystyle ・O.C. /Word...Life ・Wu-Tang Clan /Enter The Wu-Tung (36 Chambers) ・Raekwon /Only Built 4 Cuban Linx ・DJ Shadow & Cut Chemist /Brainfreeze ・MF Doom /Operation:Doomsday ・Slum Village /Fantastic vol.2 ・J Dilla /Donuts もともと持っていた作品を聴きなおしたり新たに買ったり、中学以来まとまった形でヒップホップを聴いた年でした。 とりあえず90年代中心に手を出してみましたがまだまだキリがありませんね。とりあえずスヌープ1stとウータン関連は今聴いても当時と変わらず最高でした。 あと、初期Slum Villageに始まるJ Dilla関連の作品や、Madlibなど00年代へとつながっていくあたりは今年初めて聴いてずっぽりハマりました。 |
■今年のこの1曲
・シングルベッドはせまいのです /ももたまい
この曲での二人のきゃっきゃうふふはマーヴィン・ゲイとタミー・テレルのデュエットが頭をよぎるレベル。二人の関係性を熟知した上で
書かれた歌詞と甘いモータウンソウル風の楽曲との相性が素晴らしいですね。前山田健一(akaヒャダイン)のプロデューサーよりも
一歩踏み込んだ愛情が感じられるこういう仕事振りはいいですね。これがライブ会場限定のアルバムでしか聴けないのはもったいな過ぎ。
・事務所にもっと推され隊 /事務所に推され隊
これもまた愛情を感じる前山田仕事。ネタっぽく有安と高城の不遇な扱いをいじりつつサビで一気に盛り上げる曲の構成はシンプルですが秀逸。
そりゃライブで盛り上がるに決まってます。
■テレビで見た演歌名演ベスト
NHKの歌謡コンサートやBS日本の歌、テレ東の木曜8時のコンサートをほぼ毎週見てた中で、今年思い出せる範囲で印象に残った歌手を挙げてみました。
・清水博正
デビュー時は詰襟の学ラン姿で歌っていて、当時さんまのからくりTVキッカケでデビューした大江裕とともに高校生演歌歌手という印象しかなかったんですが、
今年久しぶりに彼の歌を聴いて驚きました。歌唱力、情感ともに抜群でこれぞ演歌という感じ。
これからもっと見る機会が増えてほしい歌手ですね。メインの上記年間ベストに挙げたアーティストを含めても今年一番印象深かったのは彼の歌声でした。
※参考動画 YouTube1、 YouTube2
・小林旭
去年あたりからテレビで見る機会が増えてうれしいかぎり。歌声もまだまだ若い。
この人が出た回はどれも文句なしですが、中でもNHKで「自動車ショー歌」を歌ったのが印象に残ってます。
最近はそういうNHKの自主規制みたいなものもゆるくなってるんでしょうけど。
・北島三郎
近年はさすがに声量が落ちてきたのは否めませんが、それでもサブちゃんはすごかった。BS日本の歌でのスペシャルステージは圧巻でした。
こんなスケール感の歌手は今のところ他にはいませんね。紅白の大トリもやっぱりサブちゃんのほうがしっくりくるなあ。
・小林幸子
今年はゴタゴタがあって評判を落としてしまいましたが、やっぱりこの人歌はめちゃくちゃうまいと思います。
特に他人の歌を歌ったときのクオリティは別格です。もったいないなあ。
・坂本冬美
今コンスタントにテレビで見る女性演歌歌手の中ではトップクラス。
すこし線の細い声なので押しの強さには欠けますが、その分繊細さで聴かせてくれます。
「また君に恋してる」以降ポップス寄りの歌も歌うようになりましたが、
二葉百合子先生に師事してストイックに歌の道を歩んでいるこの人にはやっぱり演歌のほうがしっくりきますね。
■自己紹介
すっかり走ることが習慣になりました。春から夏にかけてずっと膝が治りませんでしたが。そろそろフルマラソンにも
出てみたいなあとか思ってます。
■2012年はどんな年?
徐々に音楽をむさぼり聴くようなことはなくなってきてたんですが、今年は特に聴けなかったなあという印象。
2013年は何か新しい音楽に出会う努力をしないとなあと思ってます。