おれ的わたし的2012ベスト


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2012年にリリースされた音楽で、良かったものベスト10

1.Various Artist / DISCOVER NEW JAPAN 民謡ニューウェーブ VOL.1 
 日本は一体どうなって行くのか・・・。もう、たまらなくないですか?怒りも不安も悲しみも多いですが、こうなって欲しいと言う願いも込めながら聴いてます。
 1周も2周も回って、30代も半ばになって日本の音楽は本当に素晴らしいなぁと気付かせてくれた1枚で、収録曲の内容を超えた何かを感じます。

2. ハンバート・ワイズマン / ハンバート・ワイズマン!
 先日、街を歩いてる時に洒落たイタリア料理屋の店先の看板のランチメニューに「カレー味のカルボナーラ」と書いてありました。
 「カルボナーラ」も「カレー」も大好きだけど、「カレー味のカルボナーラ」、そんなコラボ料理はなんか食べたいと思わないんです。
 このコラボも大丈夫かな?なんて思ってたら、カレーの味もカルボナーラの味もうまく生きていて、美味しい新メニューになっておりました。
 ROOTS MUSICのナイスコラボレーション。

3. Jimmy Cliff / Rebirth
 これもカレー味のカルボナーラ理論になりそうだけど、ちょっと違う。究極の「カレーうどん」やで。
 あのJimmy CliffをRancidのTim Armstrongがプロデュースって事でTimのソロ作的な音、The Aggrolites的な、
 そこにJimmy先生の声が乗っかったらどう考えてもヤバいと簡単に予想出来る。おまけにThe Clashのカヴァーやってるって言うんだから。
 上記の3組のアーティストはどれもLIVEは最高だったので、間違いナシという確信有りの好盤。もう70才近いはず、Jimmyさんの歌すごいです。

4.▲s(ピラミッドス) / Mastika
 初めて知ったのは結構前なんだけど、なかなかLIVEを見るチャンスが無く、2012年も秋になってやっとCD購入、そしてLIVEも体験しました。
 日本産の中東・ジプシー音楽とかいう、専門的な事は抜きにして、もうROCKですわ。ついに日本に出て来たか!という感動も含めてトップ10。このバンドはすげーです。

5.Los Cojolites / Sembrando Flores
 2012年もたまにこういうアナログ弦楽器のみの音楽(メキシコのソンハローチョ)を聴いて心を浄化しました。
 もっと放り込まないと除染作業は終わりそうもありません。

6. Mariachi El Bronx / Mariachi El Bronx (II)
 ROCKやテクノ等の先端音楽をやる若い世代のミュージシャンが伝統音楽に原点回帰するという現象がたまらなく好きです。
 捻くれた性格なため、さらに国を跨いじゃうとかもワクワクが止まりません。これはPUNK BANDが奏でるメキシコ伝統音楽。
 伝統音楽と言っても1つの国の中にもいろいろ有るもんです。マリアッチ楽団の編成&衣装でメキシカンルーツツアーにご招待。まじ最高。

7. Les Ogres De Barback / La Fabrique A Chansons
 未だに来日してくれないという。待ち疲れて、1回ファンになった人も飽きてしまったんじゃないかと思うくらいなかなか来ない。
 このバンドはLIVEが凄いはず。来日するまでLIVE盤聴きまくるのさ。

8. Various Artist / SAOCO!:The Bomba And Plena Explosion In Puerto Rico
 ラテンもいろいろ聴いてるつもりだけど、油断してたらこんなのぶっ込まれてしまうという・・・。
 VAMPI SOULレーベルも小まめに追いかけてないといかんですね。
 音は聴きやすいようにイジられているっぽいですが、その分だけ誰でも手軽に楽しめる内容のプエルトリのヴィンテージ音源集の豪華2枚組。
 ジャケットも好きです。ラム酒かなんか飲んで、踊りながら聴くべし。ヤバいです。

9. Karpatt / Sur le quai
 初期と比べて音も変わって来てるけど、こちらの気持ちは変わらずずっと好き。
 使ってる楽器も、ユルさも、激しさも、メロディーも声も、フランス語というところもドンピシャで、入手したのは最近ですが、しょっちゅう聴いてます。
 旧作も含めて激烈愛聴盤。

10. Asylum Street Spankers / God's Favorite Band
 実は新譜を出してるという。文句ナシ。音を出してくれれば合格点をもぎ取ってくれるという。
 「Down By The Riverside」とか電車の中で聴いてても手拍子して踊りたくなってくるね。
 最近、高田渡の書籍『バーボン・ストリート・ブルース』を読み始めましたが、高田氏のルーツがマウンテンミュージックだと知り、ワクワクしております。











2012年以前にリリースされた作品で、よく聴いた音楽

◆Olivier Libaux / Imbecile
 毎週日曜日のPM5時からFMラジオ「JWAVE」で60分に渡り滝川クリステルがお送りする「サウージサウダージ」で紹介されたフランスのバンド。
 そもそもブラジル音楽の番組だったんだけど、クリちゃんが起用されてからヨーロッパの音楽も紹介するんです。
 かれこれ6年?7年?毎週欠かさず録音して聴いてます。ZAZの来日公演では滝川クリステルに話しかける事に成功。
 「サウージサイダージ毎週聴いてます!」と言ったら何とも言えない表情で「ありがとうございます!」と両手で私の手を握り締めてくれました。
 みんな、クリちゃんはイイ子やで!

◆Che Sudaka / Tudo e Possible
 フルバンド編成での来日まで、長かった・・・。本人達もずっと来日したかったそうです。やっと来日したのはFUJI ROCK'12でした。
 超盛り上がったし、身体中アザだらけになったさ。もっと気軽に来れるようになればいいいよね。頑張ってドラエもんを探すよ。

◆Falamansa / Deixa Entrar
 ブラジル北東部の伝統音楽を奏で続けるバンドの旧作。チンチロチンチロのトライアングルとアコーディオン、そして泣きのメロ。
 DJやる時に順番早目のユルめ選曲OKな時間だったりするとかけたりします。ちょいちょい聴きたくなって、聴けばウルウルしてしまうという。
 地球は1個や、裏側だろうが心は通じる。噂によると Luiz Gonzagaのカヴァーアルバム出すとか出したとか。

◆踊ろうマチルダ / Hush
 すげー良いアーティストだぁ。友人の激裂なオススメで知ったアーティストで、LIVEもCDも2012年に初めて味わった。
 歌い手であるツルベ氏のユニット。年下なんだなぁ。
 LIVEではアコーディオンにチャランポの小春ちゃんが入ったり、『Hush』ではカウリスマキの加勢君がゲストで参加してて、
 この2アーティストはSalud!!に出てくれたのだ。

◆Green Day / !Uno! 
 初めてダイブしたのはGreen DayのLIVEだったかも。ビリージョーはアンコールの時に当時流行ってた女子高生のブルセラコスプレで登場した記憶が有る。
 客もフルチンのヤツも居てメチャクチャだった。今でも変わらず好きです。3部作なんて嬉しいとしか言い様がないね。「Oh LOVE」は本当に泣ける。

◆Various Artist / Noise & Chill Out - Ethiopian Groove Worldwide
 エチオピアの2枚組コンピ。
 普段は通勤とか移動中にipodで音楽を聴く事が多いのでテンション上がる曲を聴く事が多く、ムーディーなJAZZとかは聴きたくてもなかなかタイミングが無い。
 「変化球欲しいな」と思った時に良く聴いてた。エチオピア音楽のメロディーが妙にシックリ日本人感覚とハマる。なんだろうね、これ。

◆Calle 13 / Entren Los Que Quieran
 プエルトリコのユニット。CELAC(ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体)発足記念コンサートの最後に演奏されたのがCalle 13の「Latinoamerica」という曲。
 新宿のカフェ・ラバンデリアの藤本さんに教えてもらった曲。このアーティストってレゲトンみたいな事をしてるアーティストだと思ったら主張はバキバキだったみたい。
 CELACって、南北アメリカ大陸で、アメリカに呑みこまれないようにする共同体らしい。
 カリブや南米の国々が手を組んでアンチグロバール化に向かうという。さて、日本はどうするの?

◆Forro In The Dark / Light A Candle
 ブラジル北東部の伝統音楽Forro(フォホー)は、意外にストライク率は低くて失敗も有るんだけど、そもそも音源を巡り合うのも大変。
 なんせブラジルではCD売る事すら控え目になって来てるらしいので。このバンドはニューヨークのバンドで、アングラシーンで少しずつForroを流行らそうとしているバンドらしく、
 アレンジがROCK寄りで取っつきやすい。それどころか聴きたくなってしまうんだな。朝の満員電車でも聴いちゃってます。

◆Killboredlife / 東京バビロンに死す!?
 大好きな日本のバンド。RUSTICをやってた連中が組んだバンドらしいけど、RAPやRAGA、CUMBIAやCELTまで取り入れるバンドで、ちょっと他には居ないと思う。
 メンバー内にバグパイプ吹けるヤツが2人居るのに、LIVEでは使わないという。
 個人的にバンドメンバーとも仲が良いのだけど、すげー年下のくせに音楽の守備範囲が広すぎて驚く。
 「MENTIRA(嘘)」という曲はitunesの再生回数でかなり上位でイヤイヤだけど、ここに書いてました。期待を裏切るのが真のミュージシャンや。期待してるで。

◆Virguloides / Virguloides
 残念ながら閉店してしまったMPB STORE。閉店セールで買ったCD。店主であるケペル木村さんは新品のCDを片っ端から視聴させてくれるという奇蹟の時間を頂いたのですが、
 その時に以前YOU TUBEで惚れた曲が有って、それが視聴1曲目に出てきたという。SAMBAとPOPなROCKの融合で、曲も良いし、カヴァキーニョたまらない。










今年のこの1曲
何度も見た。2012年とか関係なしで、なんだかんだで一番感動した(動画)。何度も見たけど、見るたびに泣きそうになるという。
Manu Chao - "Politik Kills" feat. Tiken Jah Fakoly & Amazigh Kateb










ライブ、イベント等々で良かったもの
Sergent Garcia、Gnawa Diffusion、Che Sudaka、▲s、踊ろうマチルダ、馬喰町バンド、アラゲホンジ、OKI DUB AINU BAND辺りがパッと思い出す良いLIVEでした。
伝説の野外FES「酒場キャラバン」でTHE RODEOSが八丈島の盆踊りの定番曲「マイムマイム」の人力トランスバージョンのカヴァーは凄かった!
そして私が主催するWORLD MUSICなDJ PARTY【Salud!!】の12/2開催時のコロリダスのLIVEはMANU CHAOのカヴァーしまくりで凄かった・・・。
今年は厳選してLIVEやイベントに行っていたため、ガッカリするLIVEはほとんど無く、基本は現場に行けば良いLIVEを見る事が出来ました。
大充実の1年でありました。









音楽以外でのベスト10
1位 トンコリ
2位 酒場放浪
3位 バスン









自己紹介
東京都内在住の30代半ばの会社員です。
ほんの10年前くらいと比べると、世界中のいろんな音楽情報が入ってくるようになって日々ワクワクしております。
生音なダンスミュージックが好みで、年に4回新宿でSalud!!という小さなWORLD MUSIC系なDJイベントを主催しております。
生まれて初めて年間トップ10なるものを考えてみましたが、個人的に新作をすぐ買う派ではないため、意外に2012年リリース作は所持しておらず、薄い内容になってしまいました。









2012年はどんな年?
ムカつく事や悲しい事もいろいろと有りましたが、音楽活動に関して言うと出会った音楽、自分のやっているイベント、遊びに行ったイベントはどれも外れがなく素晴らしい思い出ばかり。
素敵な音楽リスナーともたくさん出会えて、2013年に繋がる良い年だったと思います。










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