おれ的わたし的2012ベスト


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アシダ・ノブキ

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2012年にリリースされた音楽で、良かったものベスト10

・キリンジ /SUPER VIEW
 まさにタイトル通り、絶景を見せてくれるような聴感が素晴らしい。
 シティポップとかAORとか、あるいはスティーリー・ダン風捻じれたコード使いとか、そういう彼らのイメージからはかなり遠く離れた場所まで来た印象。
 例えばラスト曲の「竜の子」、シンプルなコード進行とあまり起伏のないメロディの古いフォークソングみたいな曲なんですが、
 一滴の水がだんだん集まって流れを作り、やがて大河になっていくような、そんな情景が浮かんできます。
 キリンジはインディでのデビューからずっとリアルタイムで聴き続けてる数少ないアーティストなんですが、
 こんな作品を作ってくれるようにまでなったのが感慨深い。
 泰行の脱退は残念ですが、二人それぞれの今後に大いに期待。
 http://www.youtube.com/watch?v=GO6rh6dOVM0

・GREAT3 /GREAT3
 9年ぶりの再始動という嬉しい驚きと共に届けられた新作は、まさに「これぞGreat3!」としかいいようがないものでした。
 ヒリヒリした手触りと、ギリギリに切羽詰まった感じと、そこにひと匙のユーモアと遊び心。
 サウンド的にはトーキング・ヘッズの影響が強いブルックリン周辺との共振を感じさせつつ、これまでにはあまりなかった"和"の匂いを
 ほんのり感じさせるソングライティングが新鮮。
 新加入した若きベーシスト・janのスモーキーなウィスパーヴォーカルとフォーキーな作風も素晴らしく、いいアクセントになっている感じです。
 http://www.youtube.com/watch?v=4e266CLm8ZQ

・Chocolat & Akito /Duet
 こちらはGREAT3・片寄氏とシュコラの夫婦デュオですが、GREAT3と比べると耳当たりはずっとライトでポップ。
 生活に寄り添うBGMとしても良い感じ。
 しかしじっくり耳を傾けると味わいは非常にディープ。いい意味でベタな(歌謡っぽい)起伏のあるメロディと80'sテイストの奥に
 スウィートソウルやニューウェイブのニュアンスがチラチラ覗きます。サウンド面ではヒカシュー清水一登氏の貢献が大きいような気がします。
 人生のビター&スウィートがたっぷり詰まったような詞の世界も非常に魅力的です。軽くて深くて何度も聴ける、そんな極上のポップス。
 http://www.youtube.com/watch?v=Rlx-LRBcngM

・カーネーション /SWEET ROMANCE
 安定のクオリティ。「Living Loving」でトリオ編成になって以降の彼らは、コロンビア時代などに比べて
 ずいぶん音が男くさくなったような印象があって、そこがちょっぴり苦手にも感じてたのですが、今回のアルバムはその辺は抑えめになっていて好みです。
 あと前作で2人組になってからは、トリオ編成時代に若干見られたアレンジの"しばり"みたいなのからも解放された感があって、
 今回も多彩なゲストを迎えるなど、自由度増してていいですね。
 あとジャケットがいいです。緑と光。音の印象もこの感じ。豊潤でジューシー。
 http://www.youtube.com/watch?v=T3giLhR7NTI

・空気公団 /夜はそのまなざしの先に流れる
 基本的にライブ録音ということもあってか、静かな緊張感というか、キリッとした空気感が全体を包んで、
 聴いてると背筋が伸びるような感じが心地よいです。
 「夜と明日のレコード」がとにかく名曲。"レコードは明日を聴かせてくれる"というフレーズがとても良いです。
 http://www.youtube.com/watch?v=aHMsjhZrel8

・Rufus Wainwright /Out Of The Game
 母親の死を受けてかなりダークで陰鬱な色が濃かったピアノ弾き語りの前作の反動か、
 同性パートナーとの結婚や子どもをもったことなどが反映されてか、
 今までになかったぐらいブライトでカラフルな作品。黒人音楽的テイストも今まで一番強いんじゃないかな。
 マーク・ロンソンのプロデュースも程良い下世話さがあっていい感じです。
 オペラ風味やオーケストレーションは控え目ですが、ソングライター、メロディメイカーとしての充実ぶりはすごいです。
 http://www.youtube.com/watch?v=6KvTDeHlIfI

・Dirty Projectors /Swing Lo Magellan
 前作"Bitte Orca"ほどのハデ感、圧倒感はありませんが、歌ものとして良曲多いです。中近東とかアフリカっぽいエスニック風味が効いてますね。
 トーキング・ヘッズとレッド・ツェッペリンを連想します。David Longstrethはほんとヘンなギター弾く人ですが、歌うたいとしてももかなり魅力的です。
 http://www.youtube.com/watch?v=vlvKLNghq6Y

・Lisa Hannigan /Passenger
 海外の女性アーティストに恋するような感覚を抱いたことなんてあんまりないですが、この人はまさにそんな感じでした。
 トラッド・フォークやブルーグラスなどルーツ色強いアイルランドのシンガー・ソングライター。
 可憐な歌声と豊かなソングライティングが暖炉のように心を暖めてくれます。
 さらにその美貌にもヤられました。(ちょっと吹石一恵似)
 http://www.youtube.com/watch?v=nYdPtcx-4mo

・Aimee Mann /Charmer
 タイトル曲はウィーザーの1stとかカーズとか思い出しました。アルバム全体的にもちょっぴり80'sっぽいというか、エイミーの作品にしては軽口で明るい感じです。
 とはいえそこはエイミーのことですからひと捻りもふた捻りもあるんですが。(5)「Soon Enough」がちょっと名曲すぎますね。
 http://www.youtube.com/watch?v=tcpXTUT0-7o

・Ava Luna /Ice Level
 ブルックリンの若手バンドです。「スライ meets ダーティー・プロジェクターズ」なんて評されてるみたいですが、まさにそんな感じ。
 男声ヴォーカルのソウルな色気と、時にドゥーワップ風な女声コーラス、痙攣気味のファンク・ビートと、歪んだシンセ。
 アルバム本編もいいんですが、ボートラがもっとカッコいいんで、国内盤推奨です。
 http://www.youtube.com/watch?v=RDFLZD670MQ



以上がBest10(順位は特にありません)。





以下、次点

・GRANDFATHERS /GRANDFATHERS
・曽我部恵一BAND /曽我部恵一BAND
・ザ・なつやすみバンド /TNB!
・The Beach Boys /That's Why God Made the Radio
・Rumer /Boys Don't Cry
・Esperanza Spalding /Radio Music Society
・Jesse Harris /Sub Rosa











2012年以前にリリースされた作品で、よく聴いた音楽
Beach Boysは来日公演もあり、よく聴きました。










今年のこの1曲
キリンジ /今日の歌









ライブ、イベント等々で良かったもの
・青山陽一BM's (7/7 難波ベアーズ)
・The Beach Boys (8/17 大阪府中央体育館)
・Dirty Projectors (10/11 梅田クラブクアトロ)
・Joe Henrry & Lisa Hannidan (10/14 京都・磔磔)
・サニーデイ・サービス、GREAT3 (11/14 渋谷クラブクアトロ)









自己紹介
音楽とダジャレが好きな介護職です。京都在住。







2012年はどんな年?
昨年は失業の憂き目を見ましたが、今年は新しい仕事で再スタートを切ることができ、よかったです。











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