おれ的わたし的2011ベスト | ||
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二階堂和美 /にじみ 蝉 /3 埋火 /ジオラマ 山本精一 /ラプソディア 人間椅子/此岸礼讃 坂本慎太郎 /幻とのつきあい方 RADICAL FACE /family tree 順位をつけられないので順不同です。 ただ、二階堂和美さんは個人的ぶっちぎりアルバムオブザイヤーです。 「この世の全てはどうにもならない それでも生きる 私は生きる」というにかさんの声に打ち震えることの多かったこの1年です。 |
■2011年にリリースされた作品以外で、よく聴いた音楽
DMBQ /jinni
DMBQ /Phalanges
とん平&ビショップ/ACADEMIC ANIMAL
マリア観音//背徳の扉
RAMONES /The Ramones
RCサクセション/カバーズ
NICK DRAKE /PINK MOON
Kim DooSoo /自由魂 <FREE SPIRIT>
RADICAL FACE /GHOST
ロバQ /たまゆら
こちらも順不同。2011年は新作よりも旧作を聴く機会が多かったです。
・DMBQ、とん平&ビショップ
DMBQが人気絶頂の頃は好みと合わずここまでのめりこんでいなかったのですが、急に自分の中で再評価ブームが。
とにかくライブが楽しい。爆笑を禁じえないような馬鹿馬鹿しいまでの狂騒感はなんなの?なんでギター弾かないで食ってるの?
この頭の上にあるバスドラと私の上に椅子を載せて座ってる人はなんなの?なんでそこでちんこいじるの?と面白がって聴いて観てもらえたら私がうれしいです。
2012年も全力でDMBQを応援します。
とん平&ビショップはマリア観音時代を彷彿とさせる松居さんの和系ギターが素晴らしい。
・マリア観音
噎せ返るような濃密なエロスに身もだえする1stアルバム。絡みつくエロエロギターがたまりません。
通勤によく聴きました。2011年後半、マリア観音名義で突然活動再開しましたよ!(オリジナルメンバーではありません)
・RAMONES
聴くとあっというまに元気になるので、メンタル弱ってるときは頓服にラモーンズ。
からっとしたサウンドの背景にはややこしいことやツラい現実が見えるところもいいです。
それでもヘイ!ホー!レッツゴー!!という1周したポジティブに救われます。ラモーンズで毎日健康!
・RCサクセション
カバーズが今頃になってこんなに生々しく、力強く聴こえてくるなんて。清志郎の肉体は滅びてしまいましたが、不滅の魂がここに息づいていると感じました。
・NICK DRAKE
またも名盤。苦しい時期に作られたはずのアルバムですが、恨みがましさはなく、とても穏やか。
過剰な湿り気もなく、澄み切っているのがよけいにニックの痛切な孤独を物語っているようで、乾いた悲しみを感じます。
・キム・ドゥス
韓国のアシッド・フォークシンガーとして知られていますが、アシッドな風合いはそれほどでもなく、苦手な人にもおすすめできます。
三上寛さんのDJ(ディスクジョッキーなかんじでした)で知りました。叙情的でありながら、スッキリとしたサウンドです。
ニック・ドレイクがお好きな方には特におすすめです。
・radical face
このアルバムは常時よく聴きます。
エレクトロユニット「Electric president」のベン・クーパーによるソロユニットですが、こちらは透明感のあるアコースティックサウンドが主体でコンセプチュアルな作品を発表しています。
2007年リリースの本作は「もしも、家が記憶をもっていたら?」「もしも、想い出が自分の家の壁にしみ込んで、その家の一部になったら?」
「もしも、過去に自分の家に住んでいた全ての人たちが、ゴーストとなってその家に出没したら?」というコンセプトのもとに、ストーリー仕立ての楽曲で織り成されています。
ジャケットワークも含めて完成されたコンセプチュアルアートなので、ぜひCDやレコードでお楽しみください(個人的には入手可能であればレコードがおすすめです)。
また、2011年にリリースされた新作「family tree」は家族をテーマにした3部作のうちの第1作とのことです。
・ロバQ
3作目のアルバムです。あざやかな転調に惹きこまれるサイケデリア大曲「パンの笛」は日本のサイケ史に残る名曲に違いない。
尚、2011年はキャプテントリップから4作目「SMILE POWDER/MIND CAPSULE」もリリースされています。
2012年3月には新宿での2DAYSライブも決定していますので、ゆらゆら帝国の亡国以降、お嘆きのサイケ難民の皆さんにお運びいただきたいです。
日本にはロバQも蝉もいますぞー。
■今年のこの1曲
ムーンライダーズ /スカーレットの誓い
■ライブ、イベント等々で良かったもの
1.29 THE STALIN Z [名古屋 ell.FITS ALL]
2.27 『I'LL BE YOUR MIRROR』GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR, BOREDOMS, DIRTY THREE 他 [新木場STUDIO COAST]
4.2 『小さな灯の玉フリーギグ』ムーンライダーズ、あがた森魚 他 [O-CREST]
5.15 矢野誠プロデュース『1 9 7 4』第二夜「噫無情」 あがた森魚、鈴木慶一、駒沢裕城、鈴木博文、鈴木茂、武川雅寛、上原裕、緑魔子、矢野誠 [キラリふじみ]
5.15 『MDT FESTIVAL』ROVO、ZAZEN BOYS、七尾旅人 [日比谷野外大音楽堂]
7.3 とん平&ビショップ [U.F.O.CLUB]
8.6 DMBQ、MASONNA [心斎橋 CLUB QUATTRO]
8.13 ダモ鈴木 (ex.CAN)、松居徹 (DMBQ)、庄田次郎、平野イサム (裏窓,ex.マリア観音)、サトカタ (Kuruucrew) [EARTHDOM]
8.14 二階堂和美 [NHKふれあいホール: ライブビート収録]
8.15 FUKUSHIMA! [四季の里]
9.25 mmm、割礼、埋火、ロバQ [U.F.O. CLUB]
10.29 THE RIP OFFS、ギターウルフ 他[新宿ロフト]
11.17 ATARI TEENAGE RIOT [LIQUIDROOM]
11.29 蝉 [CLUB GOODMAN]
12.14 ROVO [UNIT]
12.19 人間椅子 [0-WEST]
12.31 ムーンライダーズ [高円寺HIGH]
ぎりぎりまで数を絞りましたが、たくさん挙げてしまってごめんなさい。どれも素晴らしすぎました。
特に『I'LL BE YOUR MIRROR』でのGODSPEED YOU! BLACK EMPERORは圧倒的な世界観にいたく感動。
音源は聴いていましたが、ライブは初めて体験しました。インダストリアル廃墟感。各メンバーの足元に一畳分くらいのエフェクターがあってそれも圧巻でした。
ボアダムスもトライバル異空間に連れ去ってくれましたし、ダーティスリーはしみいりました。
今年の二階堂和美さんはすさまじかった。これまでのキャリアで今が最強かと思います。いつもにかさんより先に泣いてます。
■音楽以外でのベスト10
[演劇]
5.1 『わが星』ままごと (三鷹市芸術文化センター星のホール)
9.17 【宮澤賢治/夢の島から】『わたくしという現象』構成・演出: ロメオ・カステルッチ
『じ め ん』構成・演出: 飴屋法水 (都立夢の島公園内 多目的コロシアム)
10.22 『トータル・リビング』宮澤章夫 (にしすがも創造舎)
[映画]
『アンダー・グラウンド』(再上映) エミール・クストリッツァ
『海炭市叙景』 熊切和嘉
■自己紹介
会社員。30代。音楽と酒、舞台などが好きです。低身長。
■2011年はどんな年?
関東の人間の呑気な感傷ですが、街が暗くなり軒並みライブが中止になる日々、みんな苦しげな表情をしている日々の中で
「薔薇がなくちゃ生きてゆけない」と思った、そのことが印象深い年でした。
なので、リリースははるか昔ですが、この歌詞があるムーンライダーズの「スカーレットの誓い」を今年の1曲に挙げました。
あと暗やみでたべるお袋の味の威力にたまげました。
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