おれ的わたし的2011ベスト | ||
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■2011年にリリースされた音楽で良かったもの
The Sonic Executive Sessions / The Sonic Executive Sessions
端正な正調「洋楽ポップス」。 聴いた時には、必ず時間を忘れるでしょう(実際忘れてしまった)。
疾走感溢れるリズムの上で展開される、美しいピアノの調べに乗せて、清らかな歌声+濁りの無いハーモニー。
The Beach Boysだったり、Queenだったり、Elton Johnだったり、Stephen Bishopだったり、Airplayだったり、Hall&Oatesだったりする。
…っていうか、レコ屋のBGMで流れた時の、「時代錯誤感」はハンパなかった。
値段も確かめずレジに持っていった位でした。
Gregory Porter / Water
最初の数曲はジェントルで優しいクルーナータイプかと思わせて、#5位から豹変し、ラフ/タフな黒さ剥き出しの鋭角的なヴォーカリゼーションを披露するのです。
電子/電気楽器一切皆無で、モーダルな演奏(しかも触れれば切れそうに緊張感高過ぎ)が延々続くって、今は1960年かよ、って位、生々しい一発録りセッションのつるべ打ちで。
60年代のデトロイト、事実誤認から警官に撃ち殺された黒人男性、そしてそれに抗議する暴動を歌ったゴスペル・ブルーズ#7.'1960 What?'は、
2011年に起きた中東/北アフリカでの革命と図らずも連動してしまった感も…。
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Rumer / Seasons of My Soul
いや、どうにもこうにも"The Carpenters"、Karenも草葉の陰でさぞかし。
…とは言え、現在、この世の中で、一番切望されている「優しい歌声/音色/歌詞」、これを実現するのが、どれだけ難しいことなのか、
そして、Rumerと言う人が、どれだけの苦難をかいくぐってきたか、それが故に「いまここに辿り着いたこの境地」が盤に刻まれていること、
これらを知っていれば、この盤を出すことに尽力した人、全てに拍手を送らずにはいられないでしょう。
M83 / Hurry Up*We're Dreaming
エレクトロニック・シューゲイザーとか世間で言われてましたが、買って聴いてみると、
青い歌声に、清涼な多重録音のハーモニー、優しくもどこか懐かしいアナログシンセの音色、アルバム通して一つのストーリー、
と、私の中では「ELOの孫引き」のような、そんな一枚でした。
Nerina Pallot / Year of the Wolf
美しく清らかな「レトロ・ポップ」。 流石は、Bernard Butlerプロデュース作品ですな。
これ、もうちょっとソウルっぽかったら最高なのになぁ、と思ったのだけれど、それは3年前にDuffyの1stでやっていたことでしたね…。
Corinne Bailey Rae / The Love EP
殿下のカヴァー"I Wanna Be Your Lover"に軽くノックアウト。 ソウル/ブルース/ポップ/レゲエを軽やかにひとまたぎ。
Mayer Hawthorne / How Do You Do
1stよりも、ちょっとバリエーション増えて、だから凄く楽しいのだけれど、彼の不器用っぽさが大好きだったので、一抹の寂しさも。
Kere Buchanan / Starting Over
「良いメロ」「それを支える職人技アンサンブル」と言う、当たり前のことが何故か難しいこの時代、奇跡的一枚、という感じです。
Ole Borud / Keep Movin
どうにもこうにも、剛速球AOR。 よろしい、ならば全身で受けましょう!!、って言う位、堪能させて頂きました。
とは言え、全ての曲が、どうにもこうにも'80s名曲の頂きで、「これなーんだ?」クイズ状態に…。
後、ルーツを同じくするからか、声色も節回しも、佐藤竹善(Sing Like Talking)にしか聞こえないのですが…。
Miles Bonny / Lumberjack Soul
ジャケそのままの、ほの青い揺らぎの反復ビートに、Jay-Dee/J.Dillaの遺影を見る。
ジェントル/メロウな歌。 歌ごころは、ラッパにも及んでいて、聴いてると時間を忘れますわー。
今年、ヒプホプ/ラップを全然聴かなかったのだけど、これだけはよくリピートしました。
■2011年にリリースされた作品以外で、よく聴いた音楽
Supercell / 君の知らない物語
春先(3月のアタマ)に、深夜のコンビニで流れてきて、ハッとした曲。
多分、アルバムのプロモーションだったんだろうけど、シングルは、2年前の発売だったんですね…。
こういう遠投スパンの長さでも耐えうる楽曲だった、と言うのに今更気付きました。 ブクオフで\525で買った懺悔込みで。
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SCANDAL / 夢見る頃を過ぎても
今年初め頃に、YouTubeで観て「あ、自分達で楽器弾くんですね(超失礼)」とか思ったんですが。
なんだか気になって、色々聴いていたら、この曲に。 あー、懐かしや、Hillbilly
Bopsのカヴァーですな!!。
本人達が言うように 一発録音の良さが出た曲じゃないでしょうか。 ブクオフで\105で買った懺悔込みで。
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Girls' Generation / The Boys
「流石はTeddy Rileyぢゃー」とか思っちゃいましたが、彼の作ったビートに感動するとか、Blackstreetの(最初の)解散以来じゃないでしょうか(それって、10年以上前…)。
「これマイコーが歌ったらなぁ、"Jam"の20年後版として最高なんだけどなぁ」とか、死んだ子の歳を数えるような聴き方で申し訳ねえぇ…。
まだ英語版CDリリースされてなくて、YouTubeでしか聴いてない懺悔込みで。
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Elecctric Light Orchestra / Twilight
「初音ミク」という大きなエコシステムの中で、駆動源は、勿論ソフトウェアの「初音ミク」な訳ですが(ややこしいね…)、「MMD(Miku Miku Dance)」は、その次位の存在感じゃないでしょうか。
いやー、面白い作品は、ホント面白いし。 って言うか、DAICON再現とかよくやりましたね…。
これ以外のMMD杯の作品としては、まさかフリーソフトでここまで?な「暴走しちゃうお年頃」 YouTube も良かったですね。
ELO大好きだったはずなのに、このCD持ってなかった(しかもまだ買ってない)懺悔込みで。
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livetune feat.初音ミク / Tell Your World
一分間で世界を制覇、物凄く分かり易い「初音ミクのCM」。 …って、あれ?
これ書いてる瞬間にもiTunesの総合1位、全世界発売おめでとうございます。
年末年始ずっとリピートしてて、この「おれわた」全然書けなかった懺悔込みで。
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■今年のこの1曲
James Blake - A Case Of You
(こんな読みは本人も嫌だろうとは思うのですが)この人のセンスが、ジャスミン革命、ロンドンの暴動、
(所謂)"Occupy Wall Street"、(所謂)"3.11"、それらを生み出してしまった時代の空気、に共鳴してしまった感じがあって。
アルバムは買いませんでしたが、これ入った"Enough Thunder EP"は繰り返し聴きました。
■音楽以外でのベスト
TOWER RECORDS CDファイル お徳用120枚
ぶっちゃけ、今年一番金を突っ込んだのは、これじゃないかと。 20パック以上買いましたし。
引越しを決めた際、「棚を半分にしたい!もうプラケースは捨てる!」と決断して、これ移し始めたのはいいのだけれど、物凄く大変だった…。
三週間、寝食の時間削って、ずっと、ケース詰め替えて、空いたプラケースを捨てて、の繰り返しで、しまいには自分の親指の爪も割れてしまって…。 まぁ、えらく難儀しました。
なんですが、やっぱり、CD買う時に「値段よりも置き場所が…」って躊躇しなくなり、これからもガンガンCD買うぞー!って気分が再びよみがえってきたのは、大きな喜びでしたねー。
MIKUNOPOLIS in LOS ANGELES
これを(再放送だけど)見るためだけに、有料会員入っちゃいましたよ…。
ものすごく国内仕様な要素(声/詞/メロ/編曲/演奏/衣装/振付)が、そのままに、あっちでも受け入れられてる様にはマジびっくり。
これぞ"Kawaii Culture"の集大成かー、と。 特に“ファインダー”の衣装/振付のぶりっこ(死語…)っぷりには、見ているこっちが不安になるレベルでしたが、会場の超盛上がり!には、ホッとしましたよ。
っていうか、ちょっとLAの皆さん、みっくみくにされ過ぎなんじゃ…。
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"The Vengeance / 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を"
(記号的とも言える)ジョニー・トー節大炸裂。
「旨そうな食事を旨そうに食べる人たち」「雨の雑踏の傘の群れ」「スローモーションで銃撃戦」「金で動くはずの殺し屋が情で動く」「最初の目的が無くなっても、なお義理を完遂しようとする男たち」等々、悪かろう筈ないでしょう。
"Orphan / エスター"
'09年の作品ですが、今頃DVDで観ましたわー。 マジ怖かったし…、夜うなされて起きるとか久々の体験で。
心理サスペンスとして第一級品だし、(肉体的に)痛い描写が山盛りで、ホラーとしても最高でした。
坂戸佐兵衛, 旅井とり / めしばな刑事タチバナ
各ランキングで大絶賛!! 最近、ちょっと調子乗り過ぎなんじゃね? でも、悔しいけど面白いよ…。
酸いも甘いも辛いも油も酒もなんでもOKな立花さんの、特上の「めしばな」、毎週堪能させて頂いております。
って言うか、アサ芸コンビニでチェックするのって、罰ゲーム過ぎ…。
伊藤伸平 / まりかセヴン
私も特撮で育った子供ですし、この「特撮的な世界に日常を生きる市井の人々」には、ちょっと憧れたりも…。
松山せいじ / 鉄娘な3姉妹
今年やっと完結を見届けられたので。
描き込み/ネタ作り込みの細かさ加減∞の作品ですが、私のような平均的な鉄分濃度の人間でも楽しく読めましたし、完結した今なら、安心してオススメできます!!
沙村広明 / ハルシオン・ランチ
色々ネタの作り込みがひどいです(褒め言葉)。
白川晶, 内山まもる / 元祖江戸前寿し屋與兵衛
タイムスリップ/グルメバトルの熱い戦いを、週刊連載でよく続けて下さいました。 丁度良い場面で絶筆になりましたが、それも運命だと思っています。 内山まもる先生、今までありがとうございました。
加藤宏 / ヘビ女物語
コンビニで立ち読みした時のナニコレ感は異常、って言うか、何度も読み返したくて、速攻レジに持って行きました。
モーニングは読み切りで変なの時々載せるんだけど、この変さ加減は、モーニングの許容範囲越えだろ!(褒め言葉)って思いました。
http://morningmanga.com/mangaopen/30/pieces01.html
■自己紹介
首都圏屈指のホットスポット在住。システムエンジニア。
■2011年はどんな年でしたか?
いろいろ生活パターンを変えたくて、小さいことからコツコツ変更中。
眼鏡を買い替えたり、携帯をAndroidスマホにしたり、通勤ルート変えてみたり。
部屋も引っ越しました。