おれ的わたし的2010ベスト | ||
■お名前
わっきー
空中に溶け出す音のブログ
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・中島美嘉 /Star 耳の病気で活動を一時休止中なのがあまりにも残念な、間違いなく彼女の代表作になるであろう1枚。 今まではバラードとアップテンポな曲の温度差が結構あって、アルバムとしてのトータル感がイマイチでしたが、 本作は中盤の曲も若干抑え目のテンポの曲が多くつながりも良いので、 アルバムとしての完成度は今までで一番良いです。 そして、とにかくアルバム序盤と終盤のバラードが名曲揃い過ぎ。「一番綺麗な私を」は絶対紅白で見たかったよおお。 ・クラムボン /2010 まるで13篇の短篇を集めた1冊の本のような1枚。曲によってダンサブルだったりうたものだったりエレクトロニカだったりと かなりバラバラですが、こちらは散漫な印象は全然ありません。 先行で無料配信もされたリードトラック「SUPER☆STAR」に代表される、全方位に音が広がっていくような開放感が 作品全体に通底しているんですよね。そして、結局原田郁子の声が僕は好きなんです。 ・ボアダムス /77 BOA DRUM やっぱりこれは映像込みでないとってことでDVD作品からの選出。77台のドラムセットが並べられている様子、 リハーサルの熱さは見ているだけでもわくわくしますね。そして本番での高揚感。 映像で見て改めて生で見た人が本気でうらやましくなりました。と同時に、月並みですが、本作を見ていると CDが売れない今こういう現場主義的なイベントであり、音楽こそが時代にあっているのかもしれないということを痛切に感じました。 ・ゆらゆら帝国 /Live 2005-2009 ゆらゆら帝国の解散。これは今年の一番のニュースでした。でも、『Sweet Spot』に続いて『空洞です』がリリースされたとき、 この路線としてはこれが最高の形だろうな、と思ったと同時に、この次がすごく難しそうだ、とも思った僕は 坂本さんの解散に関するコメントにはすごく納得もできました。 そして、まさに"この次"を模索していた時期のライブを収録した本作。どの曲も原曲を大幅にアレンジしていて、 単なる知ってる曲のライブver以上の新鮮味があり、パフォーマンスはどれも最高。 今はとりあえずそれを単純に楽しんでいたいと思います。 ・MOODMAN, Shhhhh /The Digital Cumbia Explosion 去年あたりからちょくちょく耳にしていて気にはなっていたデジタル・クンビアというジャンル。 なんだかアルゼンチンに火付け役のレーベルがあるらしい、ってことぐらいしか知らなかったところに、 満を持して登場したそのレーベル、ZZK音源を使ったMOODMAN MIX盤とShhhhhによるコンピ盤の2枚組。 確かにこの毒の沼地にずぶずぶ沈んでいくようなじわじわ来る中毒性はパネェです。また、同時期にベルリンのレーベルから出た 『Cumbia! Bestial』というコンピ盤もすごく良かったです。テクノ寄りなZZK音源に対して、 こちらはレゲエやヒップホップからの影響を感じさせるストリートっぽい曲が集められています。 ・山本精一 /プレイグラウンド 羅針盤直系のうたものアルバム。1曲目のイントロで柔らかいノイズを含んだギターが流れ出した瞬間、 これこれこれ!って(笑)。年明けに本作のアコースティックverも出るらしく、そちらも楽しみですが、 やはりこのエレキギターが僕は大好きなんですよね。抽象性の高い歌詞とも相まって 音の輪郭がぼやけていくような錯覚に陥るこの感じ。これからも長く聴いていける一枚です。 ・相対性理論 /シンクロニシティーン やくしまるえつこのソロ名義作品きっかけで相対性理論は後追いで聴きはじめたんですが、 この2ndは小気味良いバンドの演奏が良いですね。ふわふわしたヴォーカルで歌われる歌詞は、 意味は希薄ですが言葉遊び的で語感優先なので見事に楽曲のキレの良さにリンクしていて、 全体的に絶妙なバランスを保っているんですよね。このさじ加減が今まであるようでなかった個性なのかも。 ・シベールの日曜日 /Sunday & Cybele U 函館在住のラリーズ直系バンドによる2nd。雰囲気的には『mizutani』に近いアシッドフォークっぽい仕上がり。 ここまで直系だとこれを単なる模倣だという人がいるかもしれませんが、実はラリーズの音源に違う名前付けて 出してるんじゃないかと思えなくもないぐらい、リアルにあの時代の音を再現できているのはやはり特筆に値します。 ちなみに、本作は渚ようこのレーベルから出ていて、彼女のライブ盤にもメンバーが客演しているんですよね。 このあたりに今後の新たな展開が期待できるといいなあ。 ・長谷川健一 /震える牙、震える水 歌の力なんていうとどこの紅白のキャッチフレーズだよって感じですが、彼の歌声を聴いているとシンプルに それを感じることができます。その時々の息づかいや声の震えも全部ひっくるめて歌。 そういう意味では、これもまた現場主義音楽のひとつと言えるのかもしれません。 あと、個人的には本作で聴ける石橋英子の軽やかなピアノ演奏が大好きなんですよね。 ・FLYING LOTUS /Cosmogramma 生音を導入しジャズにも接近した本作は、今までの作品に比べると目新しさはあまりありませんでした。 が、それにもかかわらず作品として高い完成度を保っているのは、一重にビートメイカーとしての高い作家性のなせる技。 このジャンルで新しさを度外視して単純に良いって思える人は貴重だと思います。 次点 ・ミドリ /shinsekai ・PHEW /Five Finger Discount ・JB /ソレユケ ・RUSKO /O.M.G! ・ORIOL /Night and Day ・MOGWAI /Special Moves Live in Brooklyn, NY 2009 ・NEIL YOUNG /Le Noise ・昆虫キッズ /text ・FRICTION /2013-Live FRICTION ・ACO /Devil's Hands |
■2010年にリリースされた作品以外で、よく聴いた音楽
・CORNELIUS /Fantasma
・CARLTON AND THE SHOES /This Heart of Mine
・KING MIDAS SOUND /Waiting for You...
・(V.A.) /JAHTARI presents ASTEROID DUB
・フィッシュマンズ /98.12.28 男達の別れ
■今年のこの1曲
いしわたり淳治&砂原良徳+やくしまるえつこ /神様のいうとおり
まりん絡みでは久々の新音源だったということで。まりん節とでも言うべき、
ひんやりとした質感の音数少な目のエレクトロなトラックは、やくしまるえつこのヴォーカルを生かすと同時に、
インストで聴いても全然聴けるクオリティ。
■音楽以外でのベスト10
2010年テレビアニメベスト5
・バカとテストと召還獣
・世紀末オカルト学院
・荒川アンダーザブリッジ
・侵略!イカ娘
・パンティ&ストッキングwithガーターベルト
なんだかんだで最近やってたイカ娘とパンストのインパクトが強すぎてそれ以前の作品が霞むでゲソ。
2010年やったゲームベスト5
・デモンズソウル(PS3)
・MASSIVE ACTION GAME(PS3)
・Metal Gear Solid Peace Walker(PSP)
・ASSASIN'S CREED BROTHERHOOD(PS3)
・モンスターハンターポータブル 3rd(PSP)
とりあえずモンハンやってるせいでこれを書くの遅れました。ごめんなさい!
■自己紹介
一狩りどこかに行きませんか!ととりあえず言ってしまう程度に今はモンハン中毒。
■2010年はどんな年?
今更ツイッターをはじめて、スマートフォンが欲しくなりました。