おれ的わたし的2010ベスト


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2010年にリリースされた音楽で、良かったものベスト10 

Jimi Hendrix / Valleys of Neptune
A Mountain Of One / Institute of Joy
The Like / Release Me
R.Kelly / Love Letter
Miranda Lee Richards / Light of X
Georg Levin / Everything Must Change
Drake / Thank Me Later
Trus'Me / In the Red
George Russell / The Complete Remastered Recordings on Black Saint and Soul Note
V.A. / Shibuya Jazz Classics - Nobukazu Takemura Collection - Three Blind Mice issue

今年新品で買ったものを挙げているので、再発だったり、2009年の買い忘れだったり、ちょっと前に出されてたのに今頃知った、とか混じってます。
印象に残ったものを挙げつつ、それを聴き返していると、
「さて、自分ってどんな音楽が好きなんだろう?」とか「そも、自分は音楽好きなのだろうか?」と自問自答したくなる時があります(と言うか、今してます)。
ここに挙げたものは、確固たる芯みたいなのがありつつ、自然とはみ出して越境してしまう、と言うか。
その芯にあたるものが、「ロマンティックなメロディ」「優しい生楽器の響き」「どうしようもないやるせなさ」だったりするのが自分の傾向なんかな、と言うか、
こういうのが好きなのは、死ぬまで治らないだろうな、とも思ったりも…。


ジミヘン、誰にも似てないフレーズ、音色の奥に、生き急がなければいけなかった理由も分かる位、ヒリヒリした音の塊。

A Mountain Of One、クラウトロックの繊細さと、サイケデリックロックの夢見心地、それをソリッドなダンスビートでひとくくり。
 ストイックで知的なのに嫌味じゃない、と言う、奇跡のバランスが実現されました。

The Like、某桜高軽音部ばりの、お嬢様方々による、おままごとロックごっこなんですけど、そこは、流石モダン英国紳士(?!)Mark Ronsonの手捌き。
 ラウドで不器用で荒っぽくも、スイートなハーモニーが生きる極上のモッヅなレトロポップに…。

R.さん、たまーに出す、「売れ線ガン無視の手癖趣味大全開ソウルアルバム」。 悪い訳ない、ですよねぇー。

Miranda Lee Richards、枯れているようで、適度にしっとり湿った、ポップ・カントリー、なのに、何故か昨今のジャジーな女性シンガーと相似形な音に。
 抜群に上手い歌、なのに技巧だけじゃない歌心にやられました。 これ、カントリーって枠に入ってなかったら、もっと早く聴けたかも、な2009年盤。

Georg Levin、もうどうにもこうにもたまらなくアーベイン。 湿った密室ファンクと、重心低い電子音ダンスと、爽やかな開放的シティポップの邂逅、
 とは、矛盾しまくりな形容ですが、実際の音がそうなんだから仕方ない。新宿のユニオンで新品未開封500円で買った懺悔込みで。

Drake、タイトでお金掛かってるビートに、やるせない歌心。 新世代MC〜、とか、ミックステープ世代〜、とか抜きでも、普通に良くできた捨て曲無しアルバム。

Trus'Me、漆黒の闇夜に大音量で鳴り響くテックソウル。 これ、やっぱりデトロイトの凍てつく寒さの中で育まれた、タフな黒さだよなー、
 とか思ったら、実はUKはマンチェスターの白人でしたとさ…。

George Russellを、ですね、9枚組、なんですよ。 …なんていう修行ですか、これ。
 とりあえず、電化の金字塔(?!)"Electronic Sonata for Souls Loved by Nature"が良い音で聴けるので、そればかり聴いてます.。

Shibuya Jazz Classics、もう2年以上前の盤なのですが、最近知ったので…。 アンテナ低くなってるのかも、とかビクビク暮らす毎日です…。







次点
次点と言うか、折角ネット上の記事なので、誰でも無料で楽しめるネットの無料音源を挙げます。

AOR DISCO  Link
Leo Zero's sounds on SoundCloud  Link
The WAIT is OVER. '...just visiting too' is HERE  Link
LASVEGAS - GoldBlend  Link
RE:NDZ - PLAY ROOM  Link
Franz Snake / Without Vanity  Link

AOR DISCOは、Soundclodやストレージを駆使した膨大なmix/editを公開しているサイト。
 まぁ、それだけなら幾らでもあるんですが、全てのmixがセンス良く、聴く度に「やーらーれーまーしーたー!」と地団駄踏みたくなるレベル。

つまらないポップ曲を縦横無尽に切り刻んで極上のバレアリック・エディットにしてしまう、享楽的なディスコDJであるLeo Zeroが、
 ストイックなグルーヴ求道者集団A Mountain of Oneのメンバーだって、全く結び付かなかったんですよね…。 DL可能な音源も多くて嬉しい限り。

The Foreign Exchangeとか、その周辺でお馴染み、鍵盤奏者Zo!が無料で公開している、70sカヴァーアルバム。
 (ちょっと嫌な言い方で言うところの所謂)「フリー・ソウル」が大好きな、日本人のツボを突きまくりな選曲と、売り物レベルのプロダクションと音質。
 なので、まだの人は、マジお勧め。

皆様にも、もう御馴染?マルチネも、去年後半位から意識的に聴くようになったんですけど、どうにもこうにも玉石混淆過ぎて…。
 と言うか、それは逆で、同人音楽とかネットレーベルとかにも縁の薄い私のような人間にも、引っ掛かりを作れる位、懐が深いって事なんですよね…。
 中でも、LASVEGAS と RE:NDZ は、繰り返し聴きました。

Anansi http://anan.si/ ネットレーベルとしては、物凄く奇異な立ち位置で、しかもどの作品もクオリティが保障されている、と言う稀有なレーベルかも。
 とりあえず Franz Snake は普通に売り物でもおかしくないレベル。









今年のこの1曲
The Boys Of Summer (Lord Of The Isles Depth Charge Re-shape) / Don Henley
 http://soundcloud.com

クソ暑過ぎた2010年夏の真夜中のへヴィローテーション。
…ですが、今となっては、あの死にそうな感じがフラッシュバック!!な、困った1曲。 それ位よく聞きました。










音楽以外でよかったものベスト10

『ミクの日感謝祭 39's Giving DayProject DIVA presents 初音ミク・ソロコンサート〜こんばんは、初音ミクです。〜』
『母なる証明』
『インセプション』
『千年女優』
『ももえのひっぷ』/ コージィ城倉
『刻刻』 / 堀尾省太
『風の谷のナウシカ』 / 宮崎駿
フミコの告白 →動画Link
-aira-  →Link

初音ミクのコンサートDVD、悔しいけど、「やーらーれーまーしーたー!」。 と言うか、ものごっつ楽しいから、まだの人は是非観て。→YouTube
 基本、SEGAの脅威的3Dレンダリング力(なんでどの角度から見ても、こんなに立体感保てるの?)、と、(所謂)「骨の人」の脅威的ダンス力の大勝利なんです。
 でも、このコンサート自体が、草の根クリエイター達、そしてファン達が、インターネットの各サービス(ニコ動/pixiv/PIAPRO/まとめwiki etc...)を横断的に駆使して、
 ボトムアップで作り上げた、大きな「初音ミク」というコンセンサス/コモンセンスの集大成、と言う事実の前には、それさえも小さいことのように思えて。
 …なんですけど。 そんなコンテキストのハイパーインフレ状態(Vocaloid関連は暗黙の前提条件多過ぎ)を、一旦リセットするレベルまで、さっくり枝葉を切り落として、
 ミクの可愛らしさと楽曲の良さにフォーカスを当てて、判り易くパッケージしたこと、これこそ、このDVDのエポックでしょうね。
 このコンサートの断片、YouTubeの"World is Mine"の映像を観た、全世界の新聞/雑誌/TV局が、一斉にみっくみくにされちゃったのも、むべなるかな。

母なる証明、流石はポン・ジュノとしか言いようがないっす。
 毎度作風を変えつつ、山と谷を幾つも作り、無駄無く張った伏線はかっちり回収、どんでん返しも含みつつ、美しく着地。
  こんな芸当に、またもや「やーらーれーまーしーたー!」と言う感じです。

インセプション、どうにもこうにも悔しいけど、「やーらーれーまーしーたー!」。 映画で、こんな気持ちになったのは久し振りだよ。
 って、振り返ると、2年前の"The Prestige"の時も全く同じことブログに書いていました…。

今敏の公式サイトのRSSは随時チェックしてて。 インセプションに対するあてこすりは、…?、って感じだったんですが、あれはもう最期の強がりだったんですね…。
 久し振りに観た、映画の、その色彩感覚、躍動感、そしてあっと驚く最期の台詞。 もう涙止まりませんでしたわ。
 監督も、旅立つ時に、あの台詞を口にしていた、と思うよ(と言うか、思いたいよ)。

ももえのひっぷ、タイトルから想像も付かない位本格的なサスペンス/ミステリ。
 閉鎖的な山村を舞台に、割とあっけなく人が死ぬ、しかも無残に、かつ滑稽に。
 まるでコーエン兄弟の映画のよう! 後、こんなにも頻繁に熊が街に下りてきて人を襲う、が、話題になった2010年でしたが、
 この連載始まった頃は、そんなこと想像も出来なかった訳で、もう(所謂)「シンクロニシティ」としか言いようがないです。

まぁ、『進撃の巨人』は、私も楽しみましたけど。 でも、『刻刻』の「管理人」の圧倒的不条理蹂躙描写の方が、私好みかな。
 この作品、オカルトで家族ドラマでサスペンスでSFでスプラッタで、と「ジャンルの玉手箱やぁ」状態なのですが、
 もう中だるみも許さない伏線とハイスピードな展開で、読むたび手に汗状態に。
 惜しいのは、モーニング・ツー連載なので、なかなかコミック出ないことですかね…。

まぁ、『進撃の巨人』は、私も楽しみましたけど(大切なことなので二度言いました)。
 各所で「エレンゲリオン」とか言われている展開は、庵野〜宮崎ラインの血脈も感じられて。
 なので、思い出したように、話の繋がりも忘れかけだった、『ナウシカ』の漫画を読み返したら、なにこれ!ちょう楽しいし!状態に。
 後、パヤオが諸星大二郎から、ネタを幾つも拝借してるのは周知の事実なのですが、改めて読み返すと、
 諸星作品のパッチワーク状態で、「この元ネタは〜…」とか、クイズを解いてる気分に…。

フミコの告白、ここまで滑らかで自然なアニメが、自主制作でできちゃうんですなぁ。 後、声優陣の演技も良いですね。

-aira-、端的に言うと、コスプレの人。 去年位から、私のtumblrのダッシュボードにポツポツ流れてくるようになって、なんとなく気になってるうちに、
 Cure Cosplay Festivalで花道歩いたり、"OTACOOL2 WORLDWIDE COSPLAYERS"のカラーページに出たり、
 シンガポールで開催されたAnime Festival Asiaにセレブ枠で招待されたり、後、ヅラの広告モデルやったりとか、それなりに活躍中。
 いや、ちょっとぐぐると出てきますけど、恵比寿マスカッツの某メンバーの別名義なんですよね。
 まぁ、充分有名なのに、それでは満たされないナニかを、別のペルソナ立てて、密かにやってるうちに、
 関係なく有名になっちゃうのって、オモシロだなー、って思ってます。








自己紹介
ウェブアプリケーション・エンジニア。 …だったはずなのに、金融システムやったりゲームつくったり。 明日はどっちなんだろ。






2010年はどんな年?
夏が暑かった…。









halfliteさん ありがとうございます!お逢いしたのは僕が一日バー店長をやった時でしたね。
ベストが俺が聴いたことないもののみ、というのは実ははじめてでした。ミジヘン未発表集は即買いますわ。
あとMountain Of One、ファーストも好きだったんですが、セカンドで化けた?これは聴かねば。あとダウンロードできる音源は総て試してみます!
フミコの告白、気持ちイイ!




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