おれ的わたし的2009ベスト


■お名前
手羽先アヤ mabutanoura
 





■2009年にリリースされた音楽で、良かったものベスト10

・Ego Wrappin' and the Gossip of Jaxx /Ego Wrappin' and the Gossip of Jaxx
 前はジャズ研の色眼鏡をかけていたため(笑)ジャズナンバーは素直に聴けなかったのですが、前々作あたりからズバッと
 ストレートに、胸のいい所に打ち込まれるようになりました。今作は生々しくロック色が強いのがまた魅力的です。
 きっとみんなひとりきり生まれまた星になって、照らされる旅人はこの砂漠を越えられる。ドラムがいいですよ。
                       
・Anthony & the Johnsons /The Crying Light
 大野一雄の写真から既に音楽は始まり、まだら毛のサロン音楽を鳥かごをのぞき見るようにして聴く。いつのまにか
 悲しみがまるでふくらむ毛玉のようになり、胸いっぱいにそれを抱きしめる。悲しみは暖かく柔らかいものなのか。
                       
・かえる目 /惑星
 今回は何が出て来るのか、と息をひそめて小皿の前で待ってる猫の気分。ユーミン降臨の『北クエスト』には
 やっぱりしびれてしまうのですが、とんかつ3部作には圧倒されました。低音の『恋のレストラン』は新機軸。
 こんなもんで参らすなんてずるいな。とんかつマスター!
                       
・James Carter, John Medeski, Christian McBride, Adam Rodgers and Joey Baron /Heaven On Earth
 ソウルジャズのライブ。今なんでこれとか思うはずも無い。今だからこれなんだ。
                       
・Asa-Chang & 巡礼 /影の無いヒト
 嘆きの設計図という言い方は変だけど、叙情の構図を正確に測るというのはこういうことかと思う。叙情と言うにはあまりに
 鋭くもろい剣のような姿をとったものの、その裂き痕をたどってすばやく時間を巻き戻し、再びそれをつきつけるための音楽。
                       
・Cocco /こっこさんの台所CD
 数年ぶりにヘヴィなロックをやってくれて嬉しかったです。かなりひいき目で見ているので批評とかはできないんですが、
 やっぱり彼女の声が好きだ。どんな歌でもいいから歌っていてほしい。
                       
・スピッツ /君は太陽
 シングルです。下に挙げたカップリングの『オケラ』を百倍ヘビロテしていますが…
                       
・矢野顕子 /Akiko -Live 2009-
 反則でDVD…ただ特典でCDが付いており、既に伝説化したマーク・リボー(g)とのデュオライブ@ブルーノートの演奏
 が楽しめます。奥田民生ツェッペリン初アルバム収録の人気曲ローズガーデンと3曲なのに大判振る舞い。
 フルサイズアルバムで聴きたい所ですが、出ないかなあ…
                       
・戸張大輔 /ドラム
 買うつもりは無かったのですが何か気まぐれでポチしてしまった。天使の采配か。手に入ってよかったなあ。
 確かに音楽を好きなんじゃなくて音楽に愛されてるというのがわかり何とも言えない気持ち。自由の胸と自在の腕。私もほしい。
                       
・Boris /Japanese Heavy Rock Hits (vol.1-3)
 シングル3連発。新しいというよりエロい意味でゴージャスなファンサービス。たった6曲硫酸ディスコにただれ致命傷。訴えてやる。
 Takeshiさんムード歌謡とかもやればいいと思うんだよね…wataさん(vol.3画像ジャケ)はもう何でもいい!ついてゆきます)))









2008年にリリースされた作品以外で、よく聴いた音楽

・頭士奈生樹 /III(Third)
 買ったものではないので、ここで初めてジャケットを見たのですが…きれいな青です。もっとちゃんと見たいなあ。
 8月のソロウィークにて『最後に』を歌いました。同メロディ連作の『もう一度会えたなら』はムビラの伴奏がすてきだった。

・V.A. /Cadillac Records(映画サウンドトラック)
 2枚組の豪華バージョンではなくて、輸入廉価盤を購入。あまりにも必死なコピーっぷりに呆れながらも楽しみました。
 実際に映画も見ながら歴史の継承、遺産の相続ということについて考える。好きだけどやっぱり息苦しさをおぼえたことも
 確かだ。それは年を取るうちに引き受けざるを得ない所でもあるのだろうけど。その一方でRESPECTみたいな子どもたちもどんどん生まれてるんだなー。
 ミニアルバム買いそびれたのが悔やまれます。
 …ちょっとタワレコ行ってくる!






■今年のこの1曲

・スピッツ /オケラ (シングル『君は太陽』収録)
 歌いだしの一音がすべて。この音程。喉のど真ん中を鈍く響かせて重くストライクを決めるのだ。スピッツの音楽は
 歌詞等が好みという以上にボーカルのキーが自分のものと近いため、自分の身体を通して楽しむという芸当ができてしまう
 というのがいいんだと思う。もちろん崎山さんのドラムも最高です。



・矢野顕子 /Evacuation Plan (アルバム『Akiko』収録)
 自分の日記に感想を書きました。
 作者のメッセージとややずれたイメージを抱いた自分が鏡に映っている姿を見てしまい驚く…これも音楽の力。







■ライブ、イベント等々で良かったもの
・Ego-Wrappin' and the Gossip of Jaxx (5/24) at 那覇市松尾ナムラホール →感想
・即興party (7/11) at 浦添市groove (ドラムギターデュオ星星KKBにて参加。コクバ様ヨネダ君感謝!!)
・groove solo week 2009 6days (8/2-7)  at 浦添市groove (鉄琴弾き語りにて参加)
・映画『或る音楽』上映+高木正勝ライブ (11/17) at 那覇市桜坂劇場 →感想
・原信夫シャープス&フラッツファイナルコンサート (12/13) at 沖縄市民会館 →感想








■音楽以外で良かったもの

・漫画『坂道のアポロン』にはまっています。月刊フラワー連載中。60年代後半リアルタイムのジャズと共に青春を謳歌する
 若者たちがうらやましい…サウンドトラック収録のスタンダードナンバーはすべてこの胸にしまわれており、購入してプレイヤーに
 かけずとも、ひとりでに鳴りだしてくるのであった。律っちゃん愛してるよ。







自己紹介
・打楽器奏者。TVウォッチャー・闘病家見習い。沖縄とんかつ岬在住。








■2009年はどんな年?
・夏と一緒に闘病を始めてしまいました。来年からはまた違った音楽がやれそうです。ちょっとわくわくしています。
・テレビを見て今のお笑いがなんとなくわかってきた。いやわかんないか。はんにゃわかんない。フルーツポンチ好き。
 M-1の笑い飯の鳥人ネタはおもしろかったです。
・TV見まくっていたというのもあるけど、かなり好みが凡庸というか批判性を失ってきた。生きる方便ですなあ…
 まあでもそれは悪いことではないと思いますが。幅を広げたということにしたい。











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