おれ的わたし的2009ベスト


■お名前
コウタロウ





2009年にリリースされた音楽で、良かったものベスト10

1. Ben Klock / One
 基本的には歪んだギターが好きなただのロック野郎なんですが、ネットでもフォローできないような、ヨーロッパの弱小レーベル発のアンビエントな音楽も大好き。
 アレックス・パターソンが好きだったもんで…。これは品質が高めのドイツ産。サウンド・トリートメントがかなりイケる。

2. Kromestar / My Sound
 これまたイイ感じのサウンド・クリエーターの初フル・アルバム。全体的にはダビーな感じで、あまり音を重ねないでシンプルなのが素晴らしい。
 ただ一つ一つの音色は凝っている。まさに「オレの音」って感じ。
 こういうヒト達ってフルレンスのアルバム出すまで真価がわからない。このアルバムも本当に良かった。

3. Dinosaur Jr / Farm
 かなり楽しみにしていたし、聴いてとても良かったです。彼らはデビュー時こそグランジとか言われてアブ・ノーマルな扱いだったがそれも昔の話。
 昨今はこんなノーマルなギター・バンドが貴重だったりする。

4. Wino / Punctuated Equilibrium
 知る人ぞ知る名バンドThe Obsessedの中心人物。気合いの入った歌とギターを聴かせてくれた。かなりシビれる。
 ドラマーがこれまた知る人ぞ知るClutchのメンバー。リアルなリヴィング・レジェンド。

5. Animal Collective / Merriweather Post Pavilion
 いわゆるブルックリン系。
 「イイ?」と聞かれたら「イイ」と答えるし、「よく聴いた?」と聞かれれば「よく聴いた」と答えるが、非ロック的な彼らの知的で落ち着いた余裕が気になる秀作。

6. Black Eyed Peas / E.N.D.
 エコではないがハイブリッドでパーティー感覚が色濃く華やかなアルバム。
 シングル曲の歌詞の中に「金をゲットしたから使いまくろ〜ぜ」というバブリーさが素敵。仮装行列みたいな楽しいアルバム。皮肉ではないです。

7. Voivod / Infini
 メタリカのジェイソン・ニューステッドも加入した、そちら系では評価の高いカナダのメタル・バンド。メンバーの死亡による最終作らしい。
 最後はミディアムなメタルナンバーで長い歴史をシメた。かなりイイ感じのバンドだったので、ヘイト・メタルなヒトにも聴いて欲しかった。

8. Chris Cornell / Scream
 このヒトがこうなるなんて誰が想像しただろうか。でもここまで自分を見失うヒトだと、逆に笑えてくる。
 ヒップ・ホップなアルバムにしたかったみたいだけど、オーバー・プロデュースなロック・アルバムになってんの。
 将来的にはサウンドガーデンを発見したキッズ達から珍盤あるいは迷盤として扱われてほしい。

8. Alice in Chains / Black Gives Way to Blue
 こちらも大問題。新しいボーカリストを加入させての数年前から再始動していたが、その新しいボーカリストが黒人でアフロなんてギャグとしか思えない。
 残念なコトではあるが、ビジネスにおけるバンドのパブリック・イメージというのは個人的にはとても大切だと思う。
 このアルバムを聴いた後に名盤「Dirt」を聴くとこんなコトを悶々と考えてしまった。

10. John Frusciante / The Empyrean
 まだ「アブり」してんじゃね〜のっとツッコミたくなるようなサイケデリック・ロックを素知らぬ顔で展開。
 もうこのオトコからリズミックなカッティング・ギターを聴けないと思うと泣けてくる。



さらにとても言いたいコトがあります。

昨今の音楽業界はCDが売れなくて困ってるらしい。当たり前。
そもそも遥か昔からレコード会社というのはアーティストとファンの間に不必要に介在して、中間マージンを摂取し過ぎ。
そこで提案。そもそも大量生産のプラケースに歌詞カードとCDを入れて売るというのがナメてる。
紙ジャケとかヌルいコト言ってないで、1枚のアルバムでもBoxSet使用でお願いします。
20ページ以上のブックレットは当然ながら、アーティストが許すならばそのアルバムのデモからセッションの未発表テイクまで全てを提出しなさい。
しかも価格は1500円以下の薄利多売。
音楽聴かない人なんて殆どいないんだから、採算度外視でまずは買い手市場を広げましょう。やれば出来るコト知ってんだからな。







2009年にリリースされた作品以外で、よく聴いた音楽

ミュージシャンも社会的に認められた立派な職業。当然ながら時間や約束・期日を守る…必要はなし。
ミュージシャンの不祥事やスキャンダルが新作よりも実は楽しみだったりする。1位のオトコは今さらながら「パイレーツ・オブ・カリビアン」を見たら突如として出てきてのでビビった。

1. Keith Richards / Live At The Hollywood Palladium
 共有ファイルで音楽をダウンロードしたり、iPhoneのアプリケーションでギターのフレーズやソロを考える世代には、このオトコはただのジイさまだろう。
 だがチャック・ベリーから脈々と続く「ロック」なギタリストの系譜の上位に鎮座する。サッカーでいえばディエゴ→磯貝→前園という「ロック」な流れ。
 ちなみに前園は豚を飼っている。

2. The Cramps / Smell Of Female
 ラックス・インテリアが今年の初めに死亡した。クランプスはライブがやはり必見。
 有名なのは、ワインが美味しいと有名なナパ地方の精神病院でのフリー・ライブ。はっきり言ってどっちが患者かわからない。
 また奥さんのポイズン・アイヴィーもイカしてて「サン・レコードは黒人と白人が一緒になってハイになった歴史的に重要なレーベルよ」と由緒正しきレーベルの解釈が常人と違い過ぎる。
 しかし彼らが素晴らしいロックを奏でていたコトは紛れもない事実である。

3. John Frusciante / Smile from the Streets You Hold
 今やすっかり「アーティストですけど何か」的な雰囲気を醸し出しているが、若い頃はただの下ネタ大好き人間。
 レッチリのBlood Sugar〜のメイキング・ビデオでは嬉々としてフィスト・ファックについて熱く語っていた。このアルバムの「Life's Bath」では
 「人生は浴槽で、セックスは(その中に入る)水だ〜」と絶叫する。当時は迷走中のジョンの叫びはやはり下ネタだった。

4. Mr. Bungle / California
 ア○ル開陳や飲尿パーフォーマンスで有名なマイク・パットン。やっぱりオナニー大好き人間。
 「初対面の人とはオナニー話で盛り上がるの1番だよ」と自身の経験談を真顔で語っていたらしいが、誰も参考にもしないだろう。
 しかしながら、ヴォーカリストとしては秀逸でどんなジャンルの音楽も自分流に歌い上げてしまう。また義理堅い性格で音楽活動の基盤は「お友達であるコト」だったりする。

5. W.A.S.P. / The Headless Children
 HR/HM界にはイタい強者が多し。なんせその道にはオジー・オズボーンという神様いらっしゃるわけだから。
 このバンドのリーダーのブラッキー・ローレルはその筋のヒト達からは、実はインテリであると崇められているが、絶対に違う。
 ニルヴーナ全盛期のロックがシリアスな時代もステージから生肉を投げたり、マネキンをチェーンソーで切り刻むなど意味不明というか無意味な行動でファンを狂喜乱舞させていた。

6. Whitney Houston / I Look To You
 80年代を代表する歌姫ながら、夫のDVを恐れて「ボディ・ガード」を雇うという笑えない結婚生活が露呈。
 葉っぱが大好きという貧乏くさい一面もあったりする。復活のこのアルバムのチャート・アクションは予想外に良かった。

7. Poison Idea / Pig's Last Stand
 150sは軽く超えるであろうメンバーが4人いる巨漢パンクバンド。自分達がビールを大量に飲むからだろうが、イアン・マッケイが大嫌い。
 ライブで自分の体をガラスの破片で切り刻むくらいはこのクラスは当たり前。このライブ・アルバムのハイライトは終盤に待っている。
 巨漢のくせに張り切ってラーモンズをカバーしてるけど、息切れして何歌ってんのかわからない。

8. Praxis / Transmutation
 ケンタッキーのバケツを被り、超絶ギターでジャイアント・ロボが大好き…といかにもの変人ですよ〜的なプロフィールだが、残念ながらスティーブ・ヴァイの亜流である。
 ただスティーブ・ヴァイにはないアメリカン・カトゥーン的なバカらしさがありかなり柔軟だ。バニー・ウォーレルやビル・ラズウェルを迎え撃つ懐の深さこそ驚愕。
 残念なのはスティーブ・ヴァイがホワイト・スネイクに加入したように、彼はガンズ&ローゼズに加入した。一匹狼では喰っていけない業界の厳しさを教えてくれる。

9. Guns N’ Roses / Chinese Democracy
 ヴォーカルのアクセル・ローズは常軌を逸した遅刻魔。コンサートも「喉の調子が悪い」とか言って、開始が4時間も遅れるコトもあったらしい。
 去年発売されたこのアルバムも14年ぶりというから、もはや一般人との時間軸がかけ離れている。
 またナルシストとしても有名で「November Rain」という曲の自作自演のPVは大爆笑。

10. My Bloody Valentine / Loveless
 時間に最も興味ない男はケビン・シールズで決定。このアルバム以降はまともな音源を出してない。
 こういった引き篭もり人間にはありがちで、近年はブクブクに太ってしまった。皮肉なのはこのアルバムがTimelessなコト。時間なんて関係ないくらいの超傑作。








■あなたの「今年のこの1曲」は?
Slade / Gudbuy T'Jane
 音楽が好きな人なら、イントロを聴いただけで鳥肌が立つ曲があると思います。私はこの曲です。








■ライブ、イベント等々で良かったもの
The Brian Setzer Orchestra 渋谷公会堂
バック・バンドも含めてカッコ良かった。その日の夜は風呂場でブライアン・セッツァーを真似てリーゼントにしてみたけど、ミスフィッツみたいになってしまった。







■音楽以外で良かったもの
1.10年ぶりにレンタルビデオ屋の会員になった。
もちろんツ〇ヤ。Tカード使いまくりの1年でした。
ちなみに久しぶりに借りた映画は真田広之主演の「魔界転生」。真田広之はやっぱりカッコ良かった。

2.10年ぶりに車のオーナーになった。
12万qも走ってるクソ車で、車検を通した2週間後なのにラジエーターから煙が出て最悪。
でも、どんなクソ車であろうと好きな音楽を流してのドライブは楽しい。

3.10年ぶりに実家に舞い戻りました。
でも「スプーンどこ?」とか「トイレットペーパーは買い置きしてないのかよ!」とかいちいち叫ぶのもバカらしくなって、2ヶ月でまた気楽な1人暮らしに戻りました。

4.10年ぶりにラウンドしました。
ドライバーも「カッキーン」とイイ音で、フツ〜にまっすぐ250ヤード超えるし、スコアも100を切りそうだった。
でも右ひざを痛めてしまった。4ヶ月半経った今もまだ痛い。大丈夫だろうか…。

5.10年ぶりに財布を落としてしまいました。
微妙な金額だったが、その日に奇跡の届け出で感動。
落とした場所は丸の内なのに、届けて頂いたのが典型的なヤンキーカップル。とても礼儀正しかった。
世知辛い時世に温かさを感じた。ヤンキーの志しは清く高くあるべき。

6.15年ぶりにナイターを見に行きました。
カードは巨人対日本ハム。ただダルビッシュを見たかっただけなんですけど、とてもラッキーなコトにヤクルトにいた藤井が先発でした。
藤井が日本ハムに移籍したコトを知らなかったのでビックリしました。でも初回に4失点。その藤井も今シーズンで巨人に移籍するとかしないとか。

7.4〜5年考え続けてるんですけど、ギブソンのレスポール・カスタムが欲しい。
ぶっちゃけ無理すればオレだって買えます。でもオッサンだし、ミュージシャンになるわけでもないのに高価なギターを買うのはアホかなぁ〜と思いつつ悶々と試し弾きしました。
ちなみに御茶ノ水の明大前の坂の下の某ギター・ショップのギブソン・フロアの店員さんはめちゃイイ人。

8.今年からなんですけど、死ぬ直前のプレスリーみたいな食生活を改めて、野菜中心で健康を意識しちゃったりしました。
ちなみに夜の方は完全に草食なんですけどね。

9.今年は寝る前に色んな方のブログを読ませてもらいました。
ウケるのは同年代のメタラー達の熱過ぎるメタルへの思い入れ。
鋼鉄の掟への忠誠はネット上でも健在。あとバイカーのブログも熱くてウケる。特に250ccの国産レプリカのバイカー。行間に大型あるいは400ccへの嫉妬が滲んでる。

10.今年の仲間内の大爆笑は加藤鷹が選挙で「Gスポッ党」を立ち上げて出馬するという噂。
笑えたから本当かどうかはどうでもいい。毎週「鷹なり天国」で癒されています。







自己紹介
35歳。
怖いものはプロレスラー。
初めてのトラウマは小学校の頃のリング・サイドでブルーザー・ブロディに追いかけられたコト。
2回目は当時IWGPのチャンピオンだった佐々木健介と握手したらメチャ痛かった。
今年はトイレで手を洗っていたら、鏡越しに中西学に遭遇。森でクマに遭遇したみたいに固まってしまった。
追悼、三沢光晴。







■2009年はどんな年?
一言で「友愛」です。やっぱり基本はコレですよ。









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