おれ的わたし的2009ベスト | ||
■お名前
石川(nomolk) twitter
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青木ヨーマ /春に狂わないわ〜弾き語り集 →ダウンロードLink twitterで知った青木ヨーマさんの弾き語り集。毎日タイムラインで見てるあの人はどんな曲やってるんだろう、と思いつつ ダウンロードして聴いてみたら、いつのまにか「今年いちばん聴いたのでは」というポジションに。 これってすごく変な感じで、ついに実感として、「ああ、これから音楽のあり方変わるかもな」って思いました。 いちばんよく聴いていた時期が個人的にとても幸せな時期だった、という思い入れもあるのですが、それ差し引いても、いいアルバムです。 DJ HIKARU /Not-hansei DJ mix。全曲いいし全曲おもしろい。 特に12曲目、JBのシャウトをスクエアなビートに無理やり乗っけた曲で、 ひとつのグルーヴの中でファンキーとスクエアがせめぎあってるみたいな、変な緊張感があって聴いててジリジリします。 そんな音が満載の選曲で、音楽っておもしろいなー、と改めて思いました。 →試聴 dj newtown /DANCE WITH YOU →ダウンロードLink 個人的にアイドルポップやアニメソングって日本の民族音楽だと思っているのですが、 そう考えるとこのあたりの音って、バルカンビーツとかデジタルクンビアに匹敵する日本のエスノ音楽ムーブメントなんですよ。 で、自分が気づかないうちに(地理的に)すぐ近くで自分より若い世代の人たちがこういうのを確実に築き上げてるんだ、ってことに今年ようやく気づいて、 やべえ!ってなったのが今年いちばんのカルチャーショックでした。 ポスポス大谷 /現代の冒険 ホーミーとアコーディオンの弾き語り。海のような音楽。いま日本人でいちばんおすすめの音楽はこの人ですよ、と言い続けてはや一年以上が過ぎました。 今年は新譜が出たのがうれしいです。ライブにまだ1回しか行けてないので今年は行きたい。 →myspace Melissa Laveaux /Camphor & Copper ハイチ系カナダ人のSSW。no formatってレーベルはこういう緊張感のある凛とした感じのワールドミュージックを一貫して出してます。 最近チェックしてなかったけど見直した次第。 僕は音楽趣味にテクノから入った人間で、弾き語りっていうスタイルにあまりなじみがなかったのですが、 30目前になってようやくその魅力をしっかり受け止めることができました。 最初にあげた青木ヨーマさんもそうだけど、今年は弾き語りの魅力に気づいた年ですね。 →試聴 Disrupt /The Bass Has Left The Building チップチューンでダブ、って感じのやつです。6曲目ではピコピコだけでリンゴ追分をやってて、曲名が「SEGA BEATS」。よくないわけないだろって感じです。 個人的にはチップチューン系はあまり得意ではないのですが、このペロンペロンした重厚感(?)みたいなのは、変で妙にはまりました。 →試聴 V.A. /BalkanBeats ジプシー物はライフワークとして掘り続けていかねば、と思っていまして、今年volume3が出たこのシリーズは未チェックだったので一気買いしました。 ドイツのDJの選曲で、タイトルのとおりビートの強い曲を中心に収録されてます。 他にもジプシー物のコンピはいろいろ出てますが、比べて選曲の特徴挙げられるほど選択肢がたくさんある今の状況がうれしいですよね。 →試聴 Boom Pam /Puerto Rican Nights サーフロック+ジプシー音楽、みたいに言われてますが僕はサーフロック自体になじみがないせいかイマイチピンと来てなくて、 むしろ西部劇っぽいなーと思ってます(西部劇もなじみないけど)。 コンピレーション以外のジプシー物でいちばんよく聴いたアルバムです。 broadcast 2000 /BUILDING BLOCKS 1曲目の最初のコーラスでやられました。3拍子だからってのもあると思うのですが。 こういうインディーポップみたいなのってほとんど聴かないんですけど、これは一発でやられました。 →試聴 ■2009年にリリースされた作品以外で、よく聴いた音楽 Diane Cluck /Monarcana 個人的にはダントツで2009年ベストアルバムなのですが、リリースが2006年なのでこちらへ。 ただ、このアルバムだけはどういうわけか良さが言葉でうまく説明できないのです。 憂いのあるフォーク、って説明してもありがちな感じだし。でもとにかく心奪われる一枚。 Revellerって曲だけでいいのでぜひ聴いてみてください。 →試聴 二階堂和美 /Nikaidoh Kazumi US Tour 2003 以前からニカさんの「脈拍」がとにかく好きで、今年になってこのボックスのDisc2に入ってるヴァージョンがこれまたいいことに気づきまして、 そればっかり聴いてました。1曲だけ聴くつもりが止め忘れて続き聴いちゃうんですけど、それ以降最後まで全部いいんですよ。 Abdelbasset Abdessamad /Le Saint Coran コーランです。数年前に行ったトルコ旅行で、定刻になると街中の街頭スピーカーからコーランが流れるんですけど、あの荘厳な感じをずっと忘れられなくて。 部屋でCDで聴いても違うだろうな、と半信半疑でかけてみたら、室内の空気が一変したので驚きました。 誰かが信仰の対象にしてるものをこんなふうに消費するのはどうか、というのは正直あるんですけど、 そもそも音楽ってある種の信仰だよな、というので自分を納得させてます。 木下美紗都 /海 東京 さよなら 3曲目、ボーイ・ミーツ・ガールのポワワンがすごくよくて、この曲を知ってからアルバムを入手するまでyoutubeで毎日10回ずつくらい聴いてました。 都会的なんだけどやわらかくて、「友達の女の子」みたいな存在感の音楽(別に木下美紗都さんと友達というわけではないのですが)。 ぜひ2枚目も出してほしいです。 →試聴 Abdul Rahim Ibraham Formerly Doug Carn /Al Rahman ! Cry Of The Floridian Tropic Son イスラム教に改宗してからのダグ・カーンのアルバム。 僕は3刻みフェチなので3拍子や6/8拍子なだけでついつい3割増の評価をつけてしまうのですが、 中でも今年のベストオブ3刻みはこのアルバムの2曲目です。この多幸感はヤバイ。 →試聴 Alejandro Franov /khali Sami Abadi /Escuela De Vuelo Para Anfibios 部屋にいるときの静かめのBGMとして重宝したのが上の2枚。どっちもアルゼンチン音響派で、リバーブ深めの密林系。 違いといえば前者がアコースティック度高くて多幸感強め、後者がちょっとエレクトロニック入っててストイックです。 BGMにすれば邪魔にならない、手を休めて聴き入れば途端にズブズブと。機能性高すぎです。 →試聴 →試聴 V.A. /CUMBIA DE COLOMBIA ワールドミュージック界隈で2009年といえばやっぱりクンビアでした。個人的に今年よく聴いたのがこれ。 ジャニス(レンタル屋)で借りたクンビア(電子じゃないほう)のコンピなのですが、ネットで調べても詳細が出ておらず、 リリース年もよくわかりません。収録されてるのと同じ曲がディスニーシーのレストランで使われてて驚きました。 V.A /ARRIBA LA CUMBIA こっちは電子のほうのクンビアのコンピ。「サイコー!!電撃のクンビア!!」というサイテーな邦題がついてます。 Basement Jaxxとか入っててすごくパーティー度高い感じ、なかでもfulanitoのテンションが群を抜いてます。 そのまんまですけど、テンション上げたいときによく聴いてました。 →試聴 The Lost Fingers /Lost in the 80's 去年の後半、ビリージーンのカヴァーを探してたときに出会ったアルバム。 カナダのケベックのバンドで、80年代のヒット曲を軽快なギターアンサンブルでカヴァーしてます。 ジプシースウィングに通じるにおいもあって、オシャレな音楽になりかけたすんでのところでヴォーカルがねちっこい、 というとても好感の持てるバンド。→試聴 |
■2009年、アルバム以外で、よく聴いた音楽 (勝手に作りました、すいません)
Ladysmith Black Mambazo /moonwalker
MJのmoonwalkerって映画のエンディング曲。嫁がこの映画を見ている間、僕は寝室でウトウトしていたのですが、
この曲がかかった瞬間に「今の何!?」と嫁を問い詰めました。そのくらいすばらしくて、衝撃的でした。
ほかにはworldsoundslibraryというワールドミュージックのブログにたまに書かせてもらってるのですが、
ここでもすばらしい音源にたくさん出会いました。
ロマとクレズマーのバンドの対決シーン →Youtube →Blog
現代版ゴスペル →Youtube →Blog
タイの変ヒップホップ →Youtube →Blog
DJ幼稚園
http://www.youtube.com
音楽の原初の喜びが詰まってて、ちょっと涙出ました。特に5分ちょっと前のロイクソップのキック入ったときの阿鼻叫喚ぶり、いま見返してもまだじわりときます。
あとmix音源ではこのへんをかなり聴き込みました
DJ donnasummer
http://blogs.myspace.com/
電子クンビア
http://soundcloud.com/
dada life
http://fancysounds.blogspot.com/
■今年のこの1曲
今年いちばん聴いたのは、上にも書きましたが Diane Cluck /Monarcana から、Reveller。これに尽きます。
■ライブ、イベント等々で良かったもの
今年あんまり行かなかったな…
■音楽以外でのベスト10
順不同で。いまさら、というものも多いですが…
大神(ゲーム)
kikkerlandのぜんまいのシリーズ(おもちゃ)
http://www.kikkerland.com/designers/windups.html
worldsoundslibrary(サイト) http://worldsoundslibrary.blogspot.com/
数独(webサービス)
カキフライが無いなら来なかった(本)
PLANET EARTH(映像)
電脳コイル(アニメ)
■自己紹介
会社員です。29歳になりました。
■2009年はどんな年?
いろいろと新しいことにのめりこんだ年でした。
電子工作はじめたり、twitterボット作ってそこそこ人気出たり、上に書いたブログの共同執筆も。
あとは去年からはじめたtwitterが、情報やらモチベーションやらとにかくいろいろなものを与えてくれた感があり
(今回挙げた音楽の中でもtwitter経由で知ったものがかなりあります)、twitterの年といってもいいです。
全体にいろいろと忙しいながらもずっと音楽のことを考えていられた、満ち足りた1年だったと思います。
※石川さんが、2009年をホーカツしたイカした8trackを作ってくれたぜhttp://8tracks.com/nomoonwalk/2009 Listenヽ(´ー`)ノListen