おれ的わたし的2009ベスト | ||
■お名前
でいいぬ
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1.忌野清志郎/OH! RADIO 2.忌野清志郎/青山ロックンロールショー2009.5.9オリジナルサウンドトラック 3.鷲崎健/Silly Walker 4.POARO/NO NEGATIVE, NO LIFE. 5.麗蘭/ 継続は力なり...ってか 6.島みやえい子/Super scription of data 7.柳家一門/柳家一門会その1 8.柳家喬太郎/アナザーサイド2 9.石田長生/LETTERS 番外 アンタッチャブル ポッドキャスト →Link 我ながら非常に偏った選別な上、去年のものもあるが、そこは勘弁して頂くとして、コメントなぞを。 1、今年一番衝撃を受けた事は、何といっても忌野清志郎が亡くなった事だ。 聞き始めたのが中学生くらいなので、気が付けば人生の半分以上、清志郎の音楽を聴いている勘定になる。 それは亡くなってからも変わらない。この曲はFM802開局20周年を記念して作られたという。つまりこの歌の歌詞の通り、 ラジオは彼の最高のラストナンバーを聴かせてくれるきっかけを作ってくれたという事だ。その巡り合わせに感謝したい。 2、は青山で行われた忌野清志郎のロック葬に使われた曲をリマスターして編集されたベストアルバム。 RCサクセション、タイマーズ、ソロとりまぜて入っている。どこから聞いても何を聞いても名曲揃い。 3、4、オタクの気持ちを歌うという異色のコンセプトで歌を歌ってきた『POARO』が、今回のアルバムはテーマを広げ「ネガティブ」としたという。 表題曲からして『NO NEGATIVE, NO LIFE.』ネガティブでなければ生きていけない。ネガティブこそが人生の糧となると言ったもの。 ではアルバムの雰囲気は暗くマイナーな曲が多いのかというとそんな事はない。寧ろアップテンポのノリの良い曲も多い。 収録曲で特に好きなのは大槻ケンジ作詞の「プライド オブ アンダーグラウンド」マイナーな事、 周りからは共感されない事、わかってもらいたいけどわかって貰えず、ずれてしまってる自分。 特に学生時代なんかは多かった。でも、それを捨てずに続けていけば必ず報われる時が来るという歌。全くその通り。 そして中でもイチ押し曲が『dreams NEVER come true』 夢を持って突き進めば必ず叶うと学校の先生はいうけど、何でも叶うわけないじゃん。 体育の授業も誰かのコイバナも面倒くさい、という身も蓋もない歌詞を明るく歌い上げる。サビの「夢は叶わない」のリフレインは清々しささえ感じてしまう。 そして3、はそのPOAROの片割れ、鷲崎健のアルバム。一人でもライブなどで音楽活動をしていたものの、ソロ名義としては初になる。 収録されている曲は企画色が強いPOAROとは違い、非常に爽快なPOPミュージックが多い仕上がりになっている。 アルバムにも使われている曲名『Silly Walker』だが、そもそもの「Silly Walk」の意味はというと イギリスのコメディ番組モンティパイソンに出てくるコントで「馬鹿歩き」とも言われる歩き方の事。足を大きく振り上げて体を揺らしながら練り歩くというもの。 『Silly Walker』というのは、そんな風に一見ふざけたような足取りで、世の中全てを冗談にしてるかの如く見える人という意味。 それは一見不真面目かもしれない、でも彼は他人からどう見られようと自分なりの歩き方で人生を突き進んでいっている。 自分には出来ない。憧れる部分もある・・という歌。他の曲も粒揃い。 以下関連YouTubeお勧め曲 「POARO」プライド オブ アンダーグラウンド 鷲崎健「Sweet Soul Music 鷲崎健「世界は二人のために」 5は、去年京都の磔磔で行われた麗蘭のライブアルバム。新曲も収録。 個人的には「シンプルラブソング」「真冬の熱帯夜」そして18分に及ぶ「今夜R&Bを・・」を押す。 6はアニメソング。始めは同人パソコンゲームとして発表されたが、人気話題を博すに従ってコミック、アニメ、小説、プレステ・DSへの移植、実写映画化と、 様々なメディアへ展開した「ひぐらしのなく頃に」寒村で祭りの晩に毎年起こる連続怪死事件を「萌え」という真逆の皮で包み扱ったこの作品は、 様々な毀誉褒貶を受けながらも未だに根強い人気を巻き起こしている。6は、「ひぐらし」のアニメとしては三期に当たるOVA「ひぐらしのなく頃に礼」のOPテーマ。 作詞作曲、歌は島みやえい子。この人は一期、二期、映画の主題歌も担当している。 最近のアニメソングの中でも「ひぐらし」の楽曲の面白い所は作品と歌を切り離していないという所にある。 一期のアニメのタイトル主題歌は「ひぐらしのなく頃に」まんまだ。でも実はこれは珍しい。昔ならアニメソングは基本的にアニメのタイトルが使われていた。 しかし、最近は所謂J-POPとしても聞けるように、タイトルや歌詞にアニメのタイトルや露骨なモチーフを使うのを避ける傾向にある。 そんな中で「ひぐらしのなく頃に」というど直球のタイトル。素晴らしい。 もう一つ「ひぐらし」の一連の曲で面白い部分は歌詞に童謡やわらべうたの一節が使われている所。 この『Super scription of data』なら「指きりげんまん、嘘付いたらハリセンボン」という一節。『ひぐらしのなく頃に』には 「この指とまれ」「鬼さんこちら手の鳴る方へ」映画主題歌には「とおりゃんせとおりゃんせ行きはよいよい帰りは怖い」 こうした歌詞が「今風」の曲に溶けこんで違和感なく入ってる上に作品自体の雰囲気も捉えていて面白い。 YouTube関連URL 「Super scription of data」 「ひぐらしのなく頃に」 「運命の輪」 7、8は落語。7は柳家喬太郎「擬宝珠」柳亭市馬「船徳」柳家権太楼「試し酒」、柳家さん喬「寝床」を収録。 喬太郎は今一番旬な落語家。落語好きで知らない者はないといっていい。 新作・古典の両刀使いでどちらも上手い、そして面白い。「擬宝珠」は現在ではやるものがいない珍品を掘り起こして演じたもの。 内容は、大家の若旦那が病気になったという。どうも内に秘めている想いが高じて心労が祟った末の事らしい。 幼なじみの熊さん旦那から頼まれて若旦那にその胸の内を聴こうとする。 若い身空の事「恋患い、誰か思っている娘でもいるのか」と訪ねると「そんな事じゃないという」では食べたいものがあるのかと聞くと「そうじゃない」という。 では若旦那が病に伏せる程のモノとは何なのか、余りに意外極まる答えと展開に唖然とする噺。因みに8は同じく喬太郎の新作落語2題を収録したもの。 喬太郎は新作落語のストーリー作りにも定評があるが、このアナザーサイドは他人が作った台本を演じたモノが入っている。 特に作家夢枕獏が作った「鬼の背詣り」が良い。 柳亭市馬は声とリズムが良い。歌謡曲、懐メロに詳しく、それらを織り込んだネタもある。歯切れの良い口調は聞き取り安く、落語初心者からマニアまで安心して聞ける。 権太楼は爆笑派として知られるベテラン。軽い噺から大ネタまで楽しく聴かせてくれる。 さん喬は前述喬太郎の師匠端正な語り口と佇まいに惹きつけられる。 9はミニアルバム。ビートルズの「ヘルプ」プリンスの「パープルレイン」の日本語カバー他オリジナルの二曲を収録。 「ヘルプ」はオリジナルよりもスローテンポで、ジョンレノンへの想いを綴った内容。 オリジナルの「ねえ、神さま」は、ライブで初めて聞いた曲だが、軽くテンポの良い曲調が印象に残っていた。 10は、TBSラジオの深夜放送JUNKのポッドキャスト。ラジオ番組のポッドキャストは番組内の一部を編集して流すモノも多い中、 アンタッチャブルは全て新録。正統派漫才の持ち味はここでも強く発揮されている ■2009年作品以外で、よく聴いた音楽 三宅伸治/BLUES'N ROLL 現段階で三宅伸治の最も新しいアルバム。 中身はロックンロールあり、ソウルミュージック有り、ブルース有りとまさしくタイトル通りのイカした音楽がつまってる。 中原中也の詩を絡ませた『forever young』が沁みます。 |
■ライブ、イベント等々で良かったもの
10月11日仲井戸麗市バースデーライブ。
<石井補記>このライブについては、でいいぬ君のmixi日記に詳細で感動的なレポートがあります。そちらも是非。→Link
■今年のこの1曲
前記ライブのチャボボーカルの「よォーこそ」
■自己紹介
ぼっと生きてる30歳
■2009年はどんな年?
忌野清志郎が亡くなった年
初投稿ヽ(´ー`)ノ