おれ的わたし的2009ベスト


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2009年にリリースされた音楽で. 良かったものベスト10

Diane Birch / Bible Belt
Kristina Train / Spilt Milk
Alicia Keys / The Element of Freedom
Mayer Hawthorne / A Strange Arrangement
Al Campos / Old School Lovin'
Tiago Iorcs / Let Yourself In
Joe Henry / Blood from Stars
Wale / Attention Deficit
V.A. / Jazz Supreme: Fender Rhodes Prayer
V.A. / Soul Galaxy: Gambling to Sweet Harmony

Diane Birchは、良いメロ、良い歌、良い演奏、良い録音が揃った盤で、夏位から繰り返し聴きました。
どうしようもなくCarole Kingの『つづれおり』な内容なんですけど、「そうだよね、サブプライムショックな世の中だもの、ああいうアルバムが皆必要なんだよ」と、
ちょっと後ろ向きになりつつも、きちんとメロディを丁寧に歌う、って言う普遍的なことが凄く難しい時代の一筋の光、と言う感じです。

Kristina Trainは、Blue Noteの隠し玉。
同レーベルのNorah JonesやCassandra Wilsonのように、鼻にかかったハスキーなささやき声で、スワンプロック/サザンソウル風味の乾いた演奏の上でけだるく歌う、
と言うよくあるタイプなのかなー、と思わせつつ、ゴスペル仕込みの歌ぢから大炸裂で、気を抜いて聴いていると、突如として噴き出す激情にあてられて、鼻血止まりませぬ。

Alicia Keysは、全編80sモード。 当時のMTVポップを下敷きにした曲ばかりで、クイズを解いてる気分に…。
大好きなんで何をやってくれても許せちゃう人なんですけど、もうちょっとメロよく練って、丁寧に歌って欲しかったなぁ、
でも、それって1st〜2ndでやりつくしてることなんだよね、と、もにょもにょしながら、今も繰り返し聴いております。

Mayer Hawthorne、Stones Throwの変化球で、どうにもこうにも甘茶ソウルのヲタ趣味大炸裂。
私も昔はそういう音楽大好きだったので、ニヨニヨしながら聴きました。
歌がちょっとへたっぴぃ感じも、「そういえば昔の甘茶の中には、結構フシが回りきらない人とかいたよなぁ」と思い出されたりも。

Al Campos、端的に言って、周回遅れの西海岸AOR。
最初、自主制作っぽい音のペラさ加減が気になりますが、聴くうちにメロとハーモニーと演奏のマッチングのクセの無さ加減がクセになります(?)。
数年前に流行だった、マイナーなブルーアイドソウル発掘盤の再発を聴く感じに近いかも。

Tiago Iorcsは、80s産業ロックの良い部分を良いままで受け継いだメロディアスな一枚。
自分が、いかにロマンティックなメロが大好きなのかを、再認識させられますなぁ。

Joe Henry、小難しい人達が絶賛していたので、ちょっと構えていたのですが、普通に良いメロ+枯れた演奏が沁みる「うたもの」盤でした。
良い盤は小難しい言葉でこねくりまわしちゃ駄目ですね、ハイ。

私、今年、ラップは4枚しか買ってないのですが、その中で一番良かったのはWale(残りはJay-Z, KRS-One & Buckshot, Blaq Poet)。
トラックもしっかりしているし、客演の女性vo.もみんなキャッチーな歌。
ただ、もうラップは、これ位ジャブジャブ予算を流し込まないと良い盤はできないのかなぁ、と思うと切ない気分に…。

今年も橋本徹のコンピを延々聴いてました。 "Fender Rhodes Prayer"、多分聴いた回数だとこれが一番なんじゃないかな…。
古今東西のエレピ主体のジャズを詰め込んだ一枚で、もわもわ鳴るエレピの音大好きな自分を再認識。

"Soul Galaxy"は物凄い史料価値。 作詞作曲編曲製作出版のクレジットだけで、驚異的な歴史的事実がぽろぽろ溢れ出して止まらないですよ。
この1枚で分る、ソウルミュージックの表面に現れない歴史を学べるなら、この値段は勿体無さ過ぎです。








■2009年作品以外で、よく聴いた音楽

Lindstrom / Where You Go I Go Too
Steve Hillage / Green
A Mountain Of One / Selected Works
Talc / Licensed Premises Lifestyle
Shadow / Shadow
Bert Jansch / L.A. Turnaround
Linda Perhacs / Parallelograms
Nick Gravenites / My Labor
tmsgksk / Melodramatic Popular Song Album →Download
Michael Jackson / Got to Be There


Lindstromは、年末年始の皆さんが挙げるベストに軒並み入っていたので買ったら、物凄くよかったので。 年頭はずっとこれ聴いてたんじゃないかな。

Lindstromに代表される(所謂)ディスコダブや(所謂)バレアリックには、それほどハマりませんでしたが、
その余波として色々情報が入ってくるサイケデリックロック/ジャーマンロックを聴き返したり再発見したりと、付かず離れずで楽しんだかもしれません。
Steve HillageとかA Mountain Of Oneとかは、その中で特によかった物。
って言うか、A Mountain Of Oneは数年ぶりに買った、同時代のロックバンドだったかも…。

Talcは1stアルバム大好きだったのに、2ndアルバム出ていることを、たまたま入ったレコ屋で知ったという。
正直、今はもう情報発信の場としてレコ屋に期待はしていませんが、こう言うこともあるんで、やっぱ通っちゃいますね…。

去年〜今年の中位迄、70s〜80sブラコンの再発が盛んで、Shadowもやっと買えた一枚。
良い時期のLeon Wareが全編手掛けているので、やるせなく美しく、じたばたしてもしょうがないのに、どうしようもなくじたばたしながら聴きました。

Bert Janschは、信頼している幾つかのブログで、皆絶賛していたので買ったら、物凄く良かったので。
しんみりと美しいフォークロック/スワンプロックと言うか。 09年はブログ(と言うかRSSリーダー)経由で音楽を知ることが多かったですね…。

Linda Perhacsは8tracks経由で知りました。
あまりに儚く美し過ぎる声にクラクラして、すぐAmazonで買ってしまいましたよ。 今年に入って、暇な時のBGMは殆ど8tracksだったかも…。

Nick Gravenitesは、年末に買ったレココレのMichael Bloomfield特集で知りました。
限定盤なんだけど入手困難なってなくてよかった! こう言う回顧記事で知る人も多いと思うので、限定とか謳って煽るのは程々に…。
後、なんだかんだ言っても、アーカイヴとして優れている雑誌、レココレやWaxpoetics Japanはよく買いました。

tmsgksk氏のフリーDLのアルバムは、無料にしては勿体無さ過ぎる出来。
夏に思い出したように聴き返したら、じっとり暑い夏の夜が、すぅっとクールダウンしていく感じで、むしろ夏のアルバムなのかなー、と思いました。

マイコー。 今まで夢をいっぱいありがとう。









音楽以外のベスト

映画:"This Is It"
 久々に、複数回映画館で観た映画でした。

雑誌:Waxpoetics Japan No.3
どの号も充実していたのですが、このNo.3がクライマックスだったかな…。 特にDaniele BaldelliのインタビューやDanny Krivitの12" 紹介とか、何度読んでも新たな発見に目からウロコがぽろぽろ落ちます。

その他:
HRP-4C
そういえばこれ今年だったよね…。 また一歩未来に近づいた気がしました。










■自己紹介
ウェブアプリケーション・エンジニア








■2009年はどんな年?
11月から新しい職場になりました。











初投稿ヽ(´ー`)ノ

 




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