おれ的わたし的2008ベスト | ||
■お名前
まっくる スウィング・スロウ
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1. Dom Mino' /Time Lapse ピアノや電子音や控えめなノイズが、ゆったりと行ったり来たりするアルバム。主張しすぎないので、住空間でかけっぱなしにしておくにはもってこいだと思います。 かといって物足りないというところは全くなく、ついつい繰り返し聴き続けることもよくありました。 個人的なことをいうと、ちょうど春先にリリースされたせいか、新しい生活の記憶と分かちがたく結びついた一枚です。 2. Henning schmiedt /Klavierraum まず、妊娠中の奥さんのために作ったという制作背景にぐっときます。 ピアノのミニマルなフレーズから鼻唄のような曲を経て、徐々にくっきりしたメロディの曲が増えていくという構成は、胎児の成長過程を意識しているのでしょうか。 ピアノメインのゆったりしたアルバムなので、休日の定番でした。 3. ふちがみとふなと /フナトベーカリー 以前から、僕の中では京都の音楽=ふちふな、というイメージがありました。 そんな彼らが僕の京都移住と同時期にアルバムをリリースするというのですから、聴かないわけにいきません。 渕上さんのボーカルと船戸さんのベース(特に2曲目)はもちろん、歌詞がまたすごく良いんですね。 ぜひ他の作品もチェックしなければと思いました。 4. Meg Baird /Dear Companion リリースは2007年なのですが、そろそろ「おれわた」書かなきゃなー、というくらい最近に知ってあまりに良かったので。 このアルバムを聴きながら一年を終えられるのは幸せです。行きつけの喫茶店でかかりそうな声と雰囲気もグッド。 5. 曽我部恵一バンド /キラキラ! 4月のフェス(Rock on the Rock)で久々に聴いたら、「キラキラ!」の突き抜けっぷりがすごく良かったのでアルバムを購入。 そしたら全曲キャッチーでキラキラしてました。ここにきてまたソカベにびっくりさせられた自分にびっくり。そして追い討ちをかけるようなサニーデイ再結成。 今年は夏が終わるまでソカベ漬けでした。 6. Billie the Vision and the Dancers /I used to wonder these street 4枚目のアルバム。相変わらず国内盤が出ないので個人輸入しかないかと思っていたら、JETSETで買えました。 今回も外れなし。ずっと来日を熱望しているのですが、ほかにも気になるミュージシャンがたくさんいるので、自分がスウェーデンまで行くこともやぶさかではありません。 7. 二階堂和美 /ニカセトラ 今年はエレクトロニカなどの抽象的な音楽に傾きかけていましたが、最後になって「うた」の魅力を再確認。 「話しかけたかった」といい、「白いパラソル」といい、この人はどうしてアイドル歌謡がこんなに似合うのでしょうか。ライブが楽しみです。 8. THE YOUNG GROUP /14 白地のジャケットといい、全体的に冬の朝っぽくて良いです。こういうアコースティックで静謐な音楽は、古今東西問わずこれからも探していくんだろうと思います。 ビートルズ「イエスタデイ」のカバー収録。 9. Those Dancing Days /In our space hero suits スウェーデン発・10代女子5人組のデビューアルバム。去年シングルを買ったときは、ボーカルのふてぶてしさ漂う歌唱から、まさか高校生バンド(当時)とは思いませんでした。 PVを見ても各人非常にキャラ立ちしており、ルックスでも売れるのではないかと思いますが、内容もバンド!!という感じで良かったです。 10. pupa /floating pupa 今年もmorrレーベルの作品をいくつか聴きましたが、morrを多少とも意識した(と思われる)このアルバムの方が印象に残っています。 ライジングサンでは、時間帯(夕暮れ時)も相まって気持ちよさ倍増でした。 |
■2008年にリリースされた作品以外で、よく聴いた音楽 | |
Yo La Tengo /Fakebook Brian Eno /Ambient 1: Music for Airports V.A. /Folk But Not Folk! Joni Mitchell /Blue 細野晴臣 /MONAD BOX Elliott Smith /XO pandatone /happy together スーパーカー /スリーアウトチェンジ Glenn Gould /Goldberg Variations 1981 Ahmad Jamal at the Pershing /But Not for Me サニーデイ・サービス /全アルバム 曽我部恵一ランデヴーバンド /おはよう Jose Gonzalez /In Our Nature Maurice Ravel /Bolero ヨラテンゴは休日朝、イーノは平日夜、Folk But Not Folk!は平日朝の、それぞれ定番でした。 一人暮らしを始めてから、シチュエーションありきというか、機能的な観点で音楽を選ぶことが増えたような気がします。 なんとなくエレクトロニカ度が高くなったのも、“家事をしながら穏やかに聴けるような”音楽がいいなーという意識の表れでしょうか。 なんにせよ、音楽が大切なことには変わりないので、来年もまた色々聴きながら暮らしたいです。 |
■今年のこの1曲
Dom Mino’ /Jacopo
→Youtube
■ライブ、イベント等々で良かったもの
サニーデイ・サービス(ライジングサンロックフェス)
曽我部恵一ランデヴーバンド (同上。「魔法」が最高でした)
ふちがみとふなと(服部緑地RainbowHill 2008)
曽我部恵一バンド(Rock on the Rock 2008)
日本フィルハーモニー交響楽団(ラヴェルのボレロなど。第319回名曲コンサート@サントリーホール)
初めてクラシックのコンサートに行きました。生ボレロに興奮。
■音楽以外でのベスト10
1.和田誠 /銀座界隈ドキドキの日々(1997・文春文庫)
2.原研哉 /デザインのデザイン(2003・岩波書店)
3.三宅乱丈 /イムリ(2007〜・エンターブレイン)
4.清水哲男(編) /日本の名随筆 珈琲(1991・作品社)
5.岡本仁・岡本敬子 /今日の買い物。(2005・プチグラパブリッシング)
いつになくたくさん本を買った1年でした。でもあまり消化できないまま年が明けようとしていますのでベスト5を。
■自己紹介
20代男性。会社員。京都在住。
■2008年はどんな年?
自炊の楽しさとパンの美味しさに目覚めた1年でした。がらっと環境が変わりましたが、毎日楽しくやってます。