おれ的わたし的2008ベスト


■お名前
キノシタ  エロトマニア





■2008年にリリースされた音楽で、良かったものベスト10

アイウエオ順です。

・Welcome Wagon / Welcome To The Welcome Wagon
 スフィアン・スティーブンスのプロデュースによる夫婦デュオ。
 カントリーを基調とした楽曲が、スフィアン色濃厚なオーケストラル・ポップに仕上がってます。
 どこかいなた〜い感じにかえって愛着沸いてしまった1枚。

・ウリチパン郡 / ジャイアント・クラブ
 2007年に今の4人の編成での関東初ライブでOORUTAICHI氏の美声に衝撃を受けて以来、待ちに待った音源。
 新しい時代が来たなぁ!と思った音楽でした。

・おとぎ話 / 理由なき反抗
 ユース・カルチャーに幸福な影響を与えられそうな、ほんとに素晴らしいロック・バンド。
 「赤へ飛び込め」っていうものすっごい名曲がありました。

・Gregory And The Hawk / Gregory And The Hawk
 NYの女性SSW。ウィスパー・ボイスと、Mice Paradeのアダムによる輪郭の柔らかいサウンド・メイキングが心地よくて、単純によく聴きました。

・Glorytellers / Glorytellers
 ex.KARATEのジェフ・ファリーナによるニュウ・バンド。本当に素晴らしいシンガーだと思います!!!!!!!!

・SAKE ROCK / ホニャララ
 歴代アルバムで抜群に好き!
 配信社会の一途を辿る状況のなか、今のSAKEROCKの姿をこれでもかと押し込めた豪華ブックレットも良かったし、
 何よりそれをメンバー自体が楽しんでやってそうなのが素敵だと思いました。

・Jeff Hanson / Madam Owl
 ポスト・エリオット・スミスと言われる美しいメロディと、ファルセット・ボイスは健在。
 今までのギター1本の弾き語りから打って変わり、今回はストリングスやホーンががっつり取れいれられていて、
 3年前の来日時にトクマルシューゴ・バンドを行った多幸感溢れるセッションを思い出しました。

・三村京子 / 東京では少女歌手なんて
 70年代の四畳半フォーク的感触と、現代のアヴァンギャルドなセンスを持ち合わせたSSW。
 ふちがみとふなとの船戸さんプロデュースによる2作目。
 ご本人自体は小柄で素朴で少女のような風貌なんですが、歌うのは男と女の深い部分や、愛情と情けの間みたいな感情だったり・・なかなか凄い1枚だと想います。

・LATIN QUARTER / LOST
 サイプレス上野とロベルト吉野の名曲「Bay Dream ?フロム課外授業?」のトラック・メーカーとしてもお馴染みのラテン・クオーターのソロ作。
 ビレイクビーツ集って事らしいですが、とっておきを集めたMIX CDといった趣き。サンプラー1発録りのアナログな質感もソウルフル!

・LETTER / LETTER
 LABCRY三沢さんの新バンド。爽快なうたものロックンロール(砂十島さん(BOGLUTA)の豪快なドラミングもいいっ!)に、きゅんきゅんしっぱなしでした!
 メロディと歌詞が、心の奥〜〜の方をくすぐるんですよね。


あと番外として、正式音源はまだですが「muffin」というSSWさんのmyspaceをよく聴いてました。
 http://www.myspace.com/muffinjp
 ゑでぃまぁこんといった邦アシッド・フォークとはまた一味違う、Judee Sill、Nick Drake直系な感じ。








■2008年にリリースされた作品以外で、よく聴いた音楽

・Marcos Valle / Previsao Do Tempo
 18歳の頃、当時所属していたサークルにて先輩から「マスコス・ヴァーリも聞いたことのないのかよwwwwwwwwwwwwwww」的な侮蔑を受け、
 「頭でっかちな音楽ヲタクはくたばれ・・!」と怒りに震えたことがあったんですが、ひょんなことから聞いた今作は、確かに文句なしの名盤でした。

・Bill Wells/Maher Shalal Hash Baz / Osaka Bridge
 夏に一ヶ月ほど来日していたBill Wells伯父の姿を見かけるたびに、どんどん愛しく思えてきてジャケ買い。
 マヘル関連作の中でもかなり聴きやすいですね。






■今年のこの1曲
ランカ・リー「星間飛行」
Youtube
 着うたにしてました。
 ランカちゃんが聴きたいがために、出来る限りマナーモード解除






■ライブ、イベント等々で良かったもの

01/15 Glorytellers@渋谷O-NEST
01/22 Sufjan Stevens@渋谷CLUB QUATTRO
03/09 GELLERS@吉祥寺WARP
04/04 Tara Jane O'neil@渋谷O-NEST
05/01 ふちがみとふなと+外山明/LETTER@渋谷O-NEST
05/06 OORUTAICHI@江ノ島OPPA-LA
05/19 Hermonies@吉祥寺バウスシアター
05/30 ARTLESS NOTE@新宿NINE SPICE
06/02 jackie-o-motherfucker@渋谷O-NEST
08/15-17 ホープ県@大阪・梅田Shangri-La
09/29 テニツコーツとセカイ@渋谷O-NEST
10/11 Yumbo@高円寺ペンギンハウス
11/02 麓健一@法政大学
11/07 ウラトリオ/NEW DAY@入谷なってるハウス
11/09 neco眠る/younGSoundsなど@新大久保EARTH DOM
11/29 二階堂和美@神戸・塩屋グッゲンハイム邸
12/12 かえる目@東神田泰岳ビル
12/22 トクマルシューゴ/オニ(あふりらんぽ)/ICHI@渋谷DUO -Music Exchange-

待望のスフィアン来日、念願のグッゲンハイム邸、neco眠るの人気っぷりなどが特に印象に残ってます。
吉祥寺の映画館にて、二階堂和美&テニスコーツさやのドキュメンタリーを大音量で見たのも贅沢な時間でした。








■音楽以外でのベスト10

漫画ばかりです。

・谷川史子「くらしのいずみ」
 90年代「りぼん」を代表する作家が、ここに来てフレキシブルに良作を連発!
 特にこの夫婦ものをあつめたオムニバス集には何度も涙しました。

・石黒正数「ネムルバカ」「それでも町は廻っている」
 今最も新作が楽しみな作家です。ひとコマひとコマにかける情熱がたまらん。

・オノナツメ「COPPERS」「TESORO」
 雰囲気重視(むしろそれのみの)オシャレ作家かと思ってたんですが・・・・・勘違いしてました。あふれる人間愛。
 マンパワー(?)。素晴らしいっす。

・羽海野チカ「三月のライオン」
 個人的に羽海野さんは全肯定。作品全体から、キャラクターたちへの愛情がむちゃくちゃ伝わってきますね。

・末次由紀「ちはやふる」
 設定は"競技かるた"と特殊ながら、ストーリー自体はかなり実直な青春漫画。スポ根ものとしても骨太でした。

・よしながふみ「あのひととここだけのおしゃべり」
 大御所の感も弱冠出てきた(言い過ぎ?)よしながふみと、萩尾望都、羽海野チカ、三浦しをんなどによる対談集。
 漫画を切り口に女性にまつわる様々なことが語られていて、フェミニズムを身近に感じました。
 よしながさんのクレバーさにひたすら脱帽。

・「少女と少年と大人のための漫画読本」
 Lilmagさんによる漫画ガイド本。2008年に目を通した漫画批評の中で、ダントツに素晴らしくて(なんていうか風通しがいいんです!)、
 これキッカケに出会った作品もたくさんありました。
 http://lilmag.org/?mode=f6






■自己紹介

東京・多摩地区在住の22歳。
俄然ライブ派。レコ屋勤務3年目にして、むしろCD離れが激しいです。
長所は歯並び。







■2008年はどんな年?


貧困からいたる所で紙パックの日本酒を飲んでいたら「鬼ころし」というあだ名を襲名しました。
夏、「おおきく振りかぶって」の影響から1人で行った甲子園。試合後の球児たちが、泣きながら抱き合っていた姿が忘れられませんっ!














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