おれ的わたし的2007ベスト




■お名前
yoda
自然体。 http://d.hatena.ne.jp/shizentai/






■2007年にリリースされた音楽で、良かったものベスト10


・ DE DE MOUSE /tide of stars
  私の中での2007年のサウンドはDE DE MOUSEでかなりの割合を占められていました。年間通して飽きずに聴いてた一枚。
  とは言え、全曲フェイバリットってわけじゃないんスけどね(;´Д`)繰り返し聞いてたのは5曲くらい。
  とにかく「多幸感」というのを体現してくれたアルバムでした。

・ CHERRYBOY FUNCTION /SOMETHING ELECTRONIC
  DE DE MOUSEと同様、2007年のジャパニーズ・エレクトロニックミュージックを代表するミュージシャンだと思います。
  ミニマル・クリック・デトロイト等といった意匠を、緻密な構成・大胆なサウンドで見事に換骨奪胎させた一枚。
  中でもチップチューン系メランコリックテクノとも言える"THE ENDLESS LOVERS(MC505 VER.)"は圧倒的な一曲でしたねー。

・ Luke Vibert /Chicago, Detroit, Redruth
  タイトルにもあるように、シカゴハウスやデトロイトテクノといったテイストを彼の持ち味であるアシッドなスタイルで固めた作品。
  アシッドハウスやブレイクビーツをベースにしながらこれまでの作品以上にとてもポップで親しみやすいトラックの数々。
  ベストトラックは流麗なジャズピアノで始まるブレイクビーツな一曲目かなー。

・ Spirit Catcher /Night Vision
  テックハウス/ディスコサウンドのうま味成分を凝縮したようなアルバム。
  なんか全体的にとても品が良いんだよなあ。ダンスミュージックをAORっぽく仕立て上げたというか。
  WIRE07で見たライヴではトークボックスを用いるなど、魅せるパフォーマンスが印象的な人たちでした。

・ DJ TECHNORCH /BOSS ON PARADE XXX meets GABBA
  去年聴いた同人系ハードコアアルバムでは、このアルバムが頭一つ抜きん出てたかなあ。
  ひとつひとつのモチーフはかなり大味ではあるけど、組み立て方がとても緻密で洗練されているので最後までダレずに聴ける。
  しかし「BOSS ON PARADE」とは実に言い得て妙。CAVE系シューティングのボス曲とか好きな人は買うと良いよ!マジで!

・ 安藤裕子 /shabon songs
  ディレクターやアレンジャー、その他諸々のミュージシャンにとても恵まれて完成したアルバムだなという事がよく分かる。
  彼女の「我」を周りのスタッフが良い感じに抑えコントロール出来ているという、サウンドプロダクトかくあるべしというアルバム。
  これがもう少し「アーティスティック」寄りになっていたら、途端につまんないアルバムになっていただろうなー。

・ 月島きらり starring 久住小春 /きらりん☆ランド
  去年初めにも「☆☆☆(みつぼし)」というアルバムを出していてそれと迷ったんだが、トータルとして捨て曲の無さからこのアルバムに。
  アイドルには「旬」がありその時期にしか出来ないパフォーマンスというのがあるならば、まさに今の彼女にしか歌えない「瞬間」がここにある。
  久住小春の優れた点をひとつ挙げるならば、彼女からは「ネタ感」や「あえて感」が一切感じられないと言うところにある。
  「こんにちぱ」や「はなをぷーん」といった鋭利な楽曲をモノに出来る技量には感服するしかない。っていうか怖い。

・ Voltage of Imagination /あさやけぼーだーらいん
  去年に下村陽子と組んでメジャーデビューを果たし、また各方面のアルバムに参加しまくった茶太さんですが、最も良かったのはこれ。
  陰々滅々としたエレクトロニカサウンドにウィスパーボイスなトラックから無駄に壮大でいかにも声優ソングといったトラックまで多種多様。

・ 並木学・阿部公弘 /虫姫さまふたり 
  2007年のベスト・オブ・ゲームミュージックな一枚。
  長らくアーケードゲーマーを廃業していたんですが、楽曲に惹かれ久しぶりにゲーセンに通うまでに至った思い出深い作品でした。
  メインコンポーザーの並木学は、いまゲームミュージックで一番面白くかつ信頼のおけるひとりでしょう。ほんとハズレが無いからなー。

・ Risque-Fellow /Attack Rate 
  「EVE burst error」や「DESIRE」といったいわゆるギャルゲーの楽曲を幾つかに纏め、再構築した梅本竜・高見龍のベストアルバム。
  音源の制約上断念していた部分を盛り込んだり旋律の修正を施すなど、FM音源のうま味をそのままに楽曲としての完成度を高めている。
  FM音源がノスタルジーを喚起させるだけの前世紀なサウンドではなく、現在においても極めて説得力のある音色である事を証明する一枚。






うーん色々振り返ってたら10枚でおさまらなくなった(;´Д`)
ということで、他にはこんなのを聴いてたってのを簡単にー。


・ 渡部恭久 /旋光の輪舞 - Carpe Diem - 
  いつもながらシンセリード系のメロディーが目立つトラックが多くポップなんだけど陰鬱といった、キャラクターを内側から描く作風も健在。

・ 安室奈美恵 /PLAY
  非常に「孤高」であるなあという部分と、一方で「安室ちゃん」と呼んでしまうような親しみやすいポップさが同居しているよね。カッコいい。

・ Riow Arai /Electric Emerald
  サンプリングの類は一切使わない愚直なまでにテクノらしいテクノ。なんつうかKRAFTWERKの「THE MIX」に通ずる無駄のない瑞々しさがある。

・ dibidim /RIDERS
  2007年の歌モノ系エレクトロポップではこれが最高だったなー。グダグダ感一歩手前の脱力感と侘びしさがたまらない。

・ Sorcerer /White Magic
  CANのような非常に人力くさいユルいグルーヴにメロウな上モノが印象的。よく知らんけどこういうのが「バレアリック」っていうらしい。

・ Gui Boratto /Chromophobia
  KOMPAKTレーベルから2007年にリリースされた作品ではこれが最高。ギラギラしたサイケデリック感とミニマル・シューゲイズサウンドが美しい。

・ Traks Boys /Technicolor
  シティーポップな風景をエレクトロサウンドで構築っていう感じですか。幾つかの楽曲は好きなんだけどアルバムとしての纏まりがイマイチかな。

・ ALTZ /V4
  なんつうかこのユルユルなトライバル感がたまらんですね。彼のアルバムではこれが過去最高作だと思う。かなり取っつきやすい。

・ Virt /FX3
  ネットレーベルでのアルバム。Risque-Fellow同様、内蔵音源の能力と可能性を極限まで引き出した驚異的な作品。コナミ以上にコナミな音。

・ imoutoid /ADEPRESSIVE CANNOT GOTO THECEREMONY
  こちらもネットレーベル。まあ去年はimoutoidのトラックには驚かされた。Aphex Twinをアニソンマナーで解釈とかさ
(;´Д`)今年も期待。











■2007年にリリースされた作品以外で、よく聴いた音楽


・ mellowhead /Velocity Days
・ 一十三十一 /TOICOLLE
・ Steely Dan /Alive in America
・ Lindstrom /It's a Feedelity Affair
・ Ken Ishii /SUNRISER
・ As One /Celestial Soul(reissue)
・ Larry Heard /Sceneries Not Songs - Volume 2(reissue)
・ Orga /Vivid
・ 崎谷健次郎 /DIFFERENCE
・ 崎谷健次郎 /ambivalence

 去年はSteely Danが来日したりとかで彼らのアルバムを良く聴き返してました。
 Orgaの「Vivid」は、ここ最近のカットアップ系ブレイクビーツものではわりと面白かった一枚。
 しかしなんだかわかんないけど去年は崎谷健次郎をアホみたいに聴いてたなあ(;´Д`)
 なにがツボったのか自分でも良く分かってない…。別段カッコいいとも思ってないんだけどなあ(笑)










■今年のこの1曲
DE DE MOUSEの「tide of stars」かな。
このトラックだけは異常に聴いてた。
他に挙げるならば、鈴木亜美の「それもきっとしあわせ」も良かった。









■ライブ、イベント等々で良かったもの
EXTRA - HYPER GAME MUSIC EVENT 2007
 良かったっていうか、いまゲームミュージックで大規模なイベントを新木場でやるってのは色々意義があったかなと。
 →公式サイト  →「自然体。」レポ

Steely Dan@Billboard Live OSAKA
 ビルボードライヴのこけら落とし公演。一時間半ほどの1ステージで23,000円という価格には死んだ。外タレこわい!
 でも会場内の音がアホみたいに良くって、まあなんだかんだで無理にでも行っといてよかったなとは思いました。

音で聴く「電子音楽 in JAPAN」
 黎明期からの電子音楽を実際に聴きながらのイベントなんてありそうで無かったですよね。とても有意義だった。
 っていうか今年後半はお台場へと頻繁に繰り出してたなあ(;´Д`)
 →「自然体。」レポ

Perfume まさかのカウントダウン!?〜リ○ッドルーム あの夜をもう一度 in Zepp Tokyo〜
 ひとことで言うと「楽しい」ライヴでした。









■自己紹介
今年はなるべくアイドルからは距離を置きたいなと思っています。
ごめんなさい無理です。








■2007年はどんな年?
なにかと後手後手になってしまった年でした。手を付けてない事も多い。
色々と気力が減退してしまい、これはヤバいなーとか思った。
あとCDって買いすぎるとまったく聴く気が起きなくなる奇病があるんだと知った(;´Д`)こわい。
とりあえず今年はちょっと正念場というか転換期になりそうな気配なのでしっかりしていきたい。










yodaさんありがとう
解説がこまかくて素晴らしい! 10枚くらい「ほしいもの.txt」にコピペした!
同人系のハードコアとかもっと聴いてみたいなあ。
積ん読、積ん聴はついついやっちゃいますねえ。データ化された音楽との付き合い方も含めて、俺もしっかりしていきたいと思ってます。




表紙へ

inserted by FC2 system