おれ的わたし的2007ベスト



■お名前
るーふぁす





■2007年にリリースされた音楽で、良かったものベスト10
1. Ryan Adams / Easy Tiger
  これはもう。大傑作「Cold Roses」にも勝る勢い。地味で静かな、しかし大傑作。
  この時代、アルバムで聴くことの重要性を教えてくれた素晴らしくありがたい作品でもありました。
  ウィルコの洗練具合は音響処理、編曲、演奏技術に依るものが大きいけれど、ライアンは曲でそれを行なってるんだなぁと思いました。
  洗練されていると言っても別にメジャー7th多用してAORみたいな曲ということじゃなく、研ぎ澄まされていってると言い換えたほうが良いかもしれません。
  とにかく感謝感謝の傑作!

2. Paul McCartney / Memory Almost Full
  なんか前作「Chaos And Creation In The Backyard」とのダブルアルバムのディスク1という感じがして、両方良く聞いてました。
  けどキャッチー度はこっちの方が高い。「Ever Present Past」は今年のテーマ曲になりました。PVも良い。

3. Ginger / Yoni
  めちゃくちゃ楽しいロックンロール。何回も聞いてくると8分超えの長尺曲「Jake」が素晴らしいと感じてきた。
  ロックンロールでドポップなプログレ「This Bed Is On Fire」も最高。

4. Grapevine / From a smalltown
  ま、信者なので。いや、でも、くるりの新作よりは曲は書けてるし良いし、演奏もカッコいいですよ。
  「スレドニ・ヴァシュター」のイントロのBm7はビートルズの「Get Back」のイントロのA7なみに強烈なコードとなりました。

5. Talib Kweli / Ear Drum
  ようやく、ガッツのある、傑作をものにできましたね! 正直あまり期待してなかったけど、個人的には盟友モス・デフのファーストを超えた。

6. UGK / Underground Kingz
  捨て曲、駄曲一切無しの超濃密な2枚組。アウトキャストのダブルアルバム、ビッグボーイサイドなみの濃さがCD2枚に渡って繰り広げられてます。
  通して聞くと疲れるでしょう? けど、その疲労感がこのアルバムの凄さを物語ってる、とは思いませんか。

7. Eleventyseven / Galactic Conquest
  一年を通して聞いた訳じゃないんだけど、集中的にこのアホなまでの勢いとポップさにやられてました。シンセビヨビヨのポップパンク! 
  ジャケの驚異的なダサさがこのバンドの清々しいポップセンスを表してます。

8. Ryan Adams & The Cardinals / Follow The Lights
  表題曲が良すぎる。ロマンティックに振り切れた歌詞、シンプルなコード進行で生み出される素敵なメロディ、アルペジオ。
  フレット移動のキュッという音まで、この曲の演出家になってますね。

9. Musiq Soulchild / Luvanmusiq
  黄金の中庸という言い方は感じ悪いけど、実際そんな感じ。コーラスとミュージックの節回しが癖になると、抜けなくなります。
  二人の関係を「ラヴソング」に例えた「Greatestlove」が良い。

10. Timbaland / Timbaland Presents: Shock Value
  微妙な組み合わせもあるにはありますが(ロック系の方々は食い合わせがあまり良くない気がする)、
  ただ言えることはどの曲もティンバランド色に染まってるのと、成功した曲がめちゃくちゃ良いってこと。
  リズムとシンコペーションの確かな鼓動がどくどく。









■2007年にリリースされた作品以外で、よく聴いた音楽
Bob Dylan / Blonde On Blonde
The Who / Tommy
Christina Aguilera / Back To Basics
George Harrison / Living In The Material World (リマスター盤)
Rahsaan Patterson / After Hours
挙げればキリが無いので5枚にしておきます。
死ぬほど聴きました。








■今年のこの1曲
Paul McCartney / Ever Present Past  (→youtube
  聴くたびに溜め息が出る完全無欠のポップソング!  
  コード進行がいかにもポールなのでにやにやしながら聴いてます。

Perfume / ポリリズム  
  メジャーな存在になってきて嬉しい限り。大好きな曲。

Ryan Adams / Everybody Knows 
 (→youtube
  エレクトリックバージョンも最高ですが、
  アコースティックで温かい演奏がそっと歌を包み込むのです。









 
■ライブ、イベント等々で良かったもの
あんまり行ってないなぁ。行ったのに覚えてない。ってことはあまり印象に残らなかったのか。
いや一つあった!
10/8 The next! at 国分寺Club One
月並みな言い方すぎて嫌ですが、圧倒的すぎて言葉に出来ないライヴでした。









■音楽以外でのベスト10
できごと
1. 新井貴浩が阪神へ移籍
2. 黒田博樹がドジャースに移籍
3. カート・ヴォネガットが死去
  カープの看板が揃って去ってしまうとは...。うう悲しい。
  来年は大竹寛と横山竜士に期待してます。
  ヴォネガットさん、お疲れさま。いつでも読んでます。これからもお世話になります。






1. 舞踏会へ向かう三人の農夫 / リチャード・パワーズ
  この小説を読む前と読む後では写真の見方が変わってきます。見るということは同じくらい見られているのですよ。
  ヴォリュームもスケールも凄いですが、手に取ってみて下さい。

2. デイヴィッド・コパフィールド / チャールズ・ディケンズ
  ジョン・アーヴィングが一番好きな作家というだけあって、ストーリーが圧倒的に面白い。
  人をここまで愛と毒を持って優しく描ける作家はきっといないはずです。
  全4巻という大作ですが、1週間で読めます。

3. エドウィン・マルハウス / スティーヴン・ミルハウザー
  ミルハウザーの持つ豊かな色彩感がセピア調の悲しいお話の中に広がると、文章がそのまま映像となります。
  伝記作家の宿命、欲がこれでもかというほど味わえる傑作。

4. ニュークリア・エイジ / ティム・オブライエン
  生きることに執拗なまでに取り憑かれた男の話。ウィリアムが狂ってたのかどうか、未だによく分かりませんが、
  必死に生きようとするから彼は色々なことにおびえていたのだと思います。

5. 流れよわが涙、と警官は言った / フィリップ・K・ディック
  ディックの作品はどれもそうだけど、この小説もなんだか悲しい。
  次はどうなる!?、みたいなハラハラする展開を持ってないだけに物語に通低する儚さが伝わります。

6. ガープの世界 / ジョン・アーヴィング
  再読。「デイヴィッド・コパフィールド」を読んだ後、読んでみたら、あぁ優しくて汚くて、愛があって毒もある人間達といい
  ユーモアで煮た残酷な話といいディケンズ直系なんだなぁとしみじみ。
  ガープが書いた小説「ペンション・グリルパルツァー」が大好きです。









■自己紹介
 大学二年生。英文学生ですがあまり英語の勉強に身が入りません。
 ポストモダンなアメリカ小説を好みます。
 あとは音楽と広島東洋カープが大好きです。
 今一番欲しいものはリッケンバッカーの12弦ギター、もしくはグレッチのカントリー・ジェントルマンです。





■2007年はどんな年?
 音楽を聴いて、野球を見て、友達と遊んで、本を読んで、ちょっと働いて...
 ストレスのあまり無いぬるい生活を送ってました。









るーふぁす君、毎年ありがとう
ポールの新作は改めて聴きなおして、やっぱり良いアルバムだなと思った。大大御所がこの歳にしてこんなにもフットワークの軽いポップ・アルバムを出す、って...格好良いわ。
ライアンはFollow the lightsの方しか買ってなかった。Easy Tigerは買うもの.txtに入れた!
パワーズは積ん読になっているので、この正月休みでトライしてみるよ(;´Д`)




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