おれ的わたし的2007ベスト | ||
■お名前
パクモリ
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(順不同) ・Sondre Lerche & The Faces Down /Phantom Punch 前作のジャジー路線から一転、全曲捨て曲無しのギターポップアルバムの理想型。ジャケットデザイン以外は文句無し。 未だに日本盤が出ないのは罪! ソンドレ・ラルケは、秋に発売された『DAN IN REAL LIFE』(『40歳の童貞男』のスティーヴ・カレル主演のコメディ)のサントラもメロウモード全開で良かった。 ・Dinosaur Jr. /Beyond 実は大して期待してなかったのだが、予想に反し、普通に良いアルバムであることに驚いた。 ルー・バーロウがVo.を取る2曲が若干のアクセントにはなっているものの、これといった起承転結も、決め手となるような1曲も無く、 だらだらと流れていくアルバム構成も気負いがなくて実に彼ららしい。 ・The Fratellis /Costello Music ニューレイヴやら、テムズビートやらと胡散臭い冠をまとった新人バンドが続々と出てくる中で、 王道ど真ん中のロックンロールで勝負する彼らの存在は爽快だった。 オアシスのCDを全て中古屋に売り払ってでも聴くべき1枚。 AppleのCM効果は大きいとは言え、こんな地味渋ロックンロールが日本であれだけ売れたという事実が純粋に嬉しかった。 ・Lebanon /Planet Rubble MOGWAI meets ZAZEN BOYSとでも形容したくなるオープニング曲からラストまで、一瞬も途絶えることの無い緊張感。 今年1番の拾い物。You Tubeで観たライヴ映像も素晴らしかった。 ・The High Llamas /Can Cladders 個人的には『HAWAII』以来、10年振りの快作。相も変わらず金太郎飴なのすら魅力に思えてくる。 ・Grinderman /Grinderman すっかりアングラロック界のムーディー勝山と化していたと思っていたニック・ケイヴから、まさかこんな邪悪なロックンロールが聴けるとは思いもしなかった! 「No Pussy Blues」にはぶっ飛んだ! ・ゆらゆら帝国 /空洞です いろいろな人がベストに選出してると思われるので、説明は不要でしょうが… ゆら帝流のダンス・ミュージックを提示してみせたという意味でももっと語られるべき1枚。 ・Roger Nichols & The Small Circle Of Friends/Full Circle 昨年来から続いていた渋谷系リバイバルのトドメを、こんな形でこの人達に刺されることになるとは! まったく期待してなかっただけに衝撃もデカかった。 ・ツチヤニボンド /ツチヤニボンド もっと色んなところで語られて然るべき才能。はっぴいえんどチルドレンの突然変異! アルバム後半になるにつれ、サイケ度を増していくのも不気味で良い。 ・口ロロ /GOLDEN LOVE 前作での完成度の高いうたもの路線をあっさり捨てて、これだけクオリティの高いアルバムを作り上げたことに感服。 <次点> ・Ray Davies /Workingman’s Cafe ・ソウル・フラワー・ユニオン /ラヴィヴェル ・Thurston Moore /Trees Outside The Academy ・曽我部恵一ランデヴーバンド /おはよう |
■2007年にリリースされた作品以外で、よく聴いた音楽
・Deaf School /Don’t Stop The World
・Syd Barrett /The Madcap Laughs
・James Taylor /One Man Dog
・流線形 /TOKYO SNIPER
■今年のこの1曲
・Justice/D.A.N.C.E.
フジロックにもクラブにも行ってないが、この曲はなぜかこの夏中、頭の中を何度もリピートしてた気がする。
・ゆらゆら帝国/空洞です
曲単体としての出来の良さは言うまでも無いが、アルバムの流れで聴いたときの開放感が格別。
・岡村靖幸/晴れのちブルーボーイ
My Space上でのみ、ひっそりと発表された、ジュリーのカバー。
復活シングルなんかより全然出来が良い。
岡村ちゃんのカバーアルバムが聴いてみたいと思った。
・ソウル・フラワー・ユニオン/ラヴィエベル
・曽我部恵一ランデヴーバンド/砂漠
■ライブ、イベント等々で良かったもの
夏以降、生活環境の激変により、すっかりライヴ系のイベントから遠ざかってしまった。猛省。
不思議なもので、上半期に行ったライヴも殆ど思い出せず…
越後湯沢にはだいぶ近くなったので、今年こそはフジロックにでも行ってみるかな…
■音楽以外でのベスト10
・『パラダイス・ナウ』
・『プラネット・テラー』
・『ダーウィンの悪夢』
・『ブラック・スネーク・モーン』
・『ラウド・クワイエット・ラウド』
『パラダイス・ナウ』は、反戦映画とかそんな観点は置いといて、純粋に青春映画として優れていた。
いつの時代でも、どこの世界でも不変な、“すれ違い続ける若者たちの物語”が、切なく美しかった。
ピクシーズの再結成ライヴツアーを淡々と追った『ラウド〜』。ドキュメンタリーとしてはかなり秀逸だったが、
ライヴ・シーンの選曲にはかなり不満あり。惜しい!
■自己紹介
30代男性会社員。
無類のカレー好き。
辛うじて音楽産業の端くれに生息中。
公私共にパッケージソフトの存亡の危機に脅える毎日。
■2007年はどんな年?
15年振りに、通勤途中に本屋もCDショップも無いまちに住むことになった年。
このことが文化的生活に落とした影は、計り知れなく大きいものがあるような気がする。
パクモリさんありがとう。前ページのまちぞう(妻)さんとご夫婦でのご投稿です! 原稿起こしをしていても、パクモリカレーのロゴみたいなダンナさんと町田町蔵みたいな奥さんを想像してしまいます。すいません。 ツチヤニボンドいいですか。買う積もりだったのに忘れてた。あとニック・ケイヴの新バンドは始めて知ったけど、エグくていい音出してるなぁ。これは買いだ。 フジロック、今年は行きましょう活きましょう。開催決定していますよ。 |