おれ的わたし的2007ベスト




■お名前
mkt401
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■2007年にリリースされた音楽で、良かったものベスト10



・Kip Hanrahan /Beautiful Scars
  今年はamerican clave関連作が色々と再発されたこともあり、たくさん聴きました。
  憂鬱を深め、傷を塗りつけて、それを癒す(癒さない)。
  菊地成孔さんがやってることとKipがやってることは全く同じことだということを認識。

・Mono Fontana /cribas
  アルゼンチン音響派最右翼の人の新作。静謐で美しい音楽でありながら、殻の中に閉じてなくて、生活の延長線上に音楽が位置している感じがたまらない。

・Anima Mundi /SEGUNDO PUENTE
  日本の芳垣安洋とアルゼンチンのSantiago Vazquezによる合体ユニットの2作目。
  世界中の民族音楽のエッセンスが非ネイティブの感覚で取り入れられてごった煮になり、 どこまでも拡がりのあるセッション。

・LA BOMBA DE TIEMPO /LA BOMBA DE TIEMPO
  NYのBeat the Donkey、日本のOrquesta Nudge! Nudge!とシンクロする、アルゼンチンのSantiago Vazquez率いるパーカッション集団のライヴ盤。
  アゲたりはしゃいだりしないで、大量のパーカッションの音が重なってずれていく感覚の気持ち良さをストイックに追求。

・date course pentagon royal garden /Franz Kafka's AMERIKA
  「the crying of lot 49」をはじめ、円熟味を帯びたポリグルーヴの演奏がいっぱい。最終作にして最高傑作。
  チケットが高かったとかいうばかみたいな理由で解散ライヴを観に行かなかったのが本当に悔やまれます。

・倉地久美夫 /スーパーちとせ
  ひとり多重録音による歌もの。独特の歌詞と歌い方、濃度の高すぎる演奏、パーソナリティが剥き出しになった音楽の持つ圧倒的な強度。
  もう気持ち悪過ぎて気持ち良過ぎでした。

・eEYO idiot /melted tragedies
  eEYO、内橋和久、中原信雄、外山明による歌もの。前作と違って日本語多め。歌にぴたっと寄り添った3人の演奏がすごい。

・V.A. Mixed By G-ha And Olanski /Sunkissed
  フレンチエレクトロの余りにも健全な音が苦手で、最近のクラブ音楽シーンからすっかり遠ざかっていた自分に、「バレアリック」なる言葉を教えてくれた、ノルウェーのDJによるMixCD。
  無理してアゲたりしないで、ゆるゆるでぐだぐだでだらだらした、20代後半以上向け脱力ハウス。

・unbeltipo /PHEASANTISM
  超絶に良好な録音状態で、えらくポップに生まれ変わった新作。
  ウンベルティポの魅力は、訛りまくりのポリリズムのみならず今堀さんの気違いみたいなエディットセンスにもあることを今年になって理解。

・COLTEMONIKHA /COLTEMONIKHA 2
  酒井景都のキュートな声と脱力した歌詞が最高。
  「ドミノ」「NAMAIKI」のキラーチューンが良いのは当然ながら、「SLEEPING girl」の直球ポップス的抑揚に満ちた曲調に、中田ヤスタカの引き出しの多さを実感。
  10月にタワレコで見たインストアライヴが客全員棒立ちだったのも印象的。










■2007年にリリースされた作品以外で、よく聴いた音楽

・Kip Hanrahan /coup de tete
・deep rumba /THIS NIGHT BECOMES A RUMBA
・Pedro Martinez /重力の虹
・Astor Piazzolla /Tango:Zero Hour
・speaker gain teardrop /randomize scape
・puente celeste /manana domingo
・Ametsub /Linear Cryptics
・Caetano Veloso /Livro
・PSY・S /NON-FICTION
・capsule /FRUITS CLiPPER

旧作もやはりKip周辺が多かったです。
puente celesteの無国籍感は、バンド編成は全く違うけどVincent Atmicusに通じるものがあった。
PSY・Sは、2ちゃんのPerfumeスレで知りました。もの凄く良いメロディ。










■ライブ、イベント等々で良かったもの
・07.21 FESTIVAL BEYOND INNOCENCE 2007 Final @ 動物園前Bridge
ライヴも場内の雰囲気もZAKのPAも、何もかもが最高なイヴェントだった。特に梅田哲也のBridge全体を楽器にしたパフォーマンスに衝撃。

・11.03  BEGGARS BANQUET(speaker gain teardrop, etc.) @ 広島・十日市町aina haina
Perfumeの広島ライヴのついでに観に行きました。東京で聴ける音楽が日本の音楽の全てであるという傲慢な認識を打ち砕く、素晴らしく先鋭的なご当地音楽イヴェント。
ポスト・ポストロックの更に上の次元に突き抜けた感のあるspeaker gain teardropという才能に出会えたことに感激。









■音楽以外でのベスト10
ぱっと思いつくもので、面白かった愛すべき糞映画ベスト3。
・「童貞をプロデュース。」公開記念オールナイトイヴェント @ 池袋cinema rosaで観た「中学生日記」「パンツの穴」
・「聴かれた女」
・「机のなかみ」



08年も糞映画をいっぱい見ていきたいと思います。








■自己紹介
東京在住。はじめて参加しました。20代最後の一年がもうすぐ終わろうとしています。
最近考えているのは、経済合理だけを判断の基準としないこと、「お客様の声を聞く事」しかできない人にならないことです。








■2007年はどんな年?
Perfumeに一喜一憂しすぎてしんどかったです。
08年は少し距離を置き、もっと毒のあるものに触れて精神的にヘルシーになりたいと思います。










mkt401さん投稿ありがとう!
キクチさん関連〜アメリカン・クラーヴェ周辺のなかに、倉地久美夫やサイズが入っているのが眼を惹きますね。倉地久美夫はやはり俺も避けて通れないな。買います。
FBIは大阪在住時に一度も行かなかったことを後悔してます... 梅田さんの「会場のBridge全体を楽器に」
>客席中央付近にスペースを設け、長さの違う複数の金属バケツに水(?)を入れ、沸かしつつ場所を移動していきます。
最初は正弦波っぽい音が鳴っているだけかと思っていたら、いつのまにかステージ側の左右の壁が共振してうなりを上げているのに気づき驚愕。
こちらから引用)凄いな(;´Д`)




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